先週末のF1日本GPで、セバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーの戦略を分けながらも1-2を決めたレッドブル。ウェバーを犠牲にしてベッテルを勝たせたとの意見もあったが、レッドブル側はこれを否定した。
ポールポジションからスタートしたウェバーだが、途中で2回ストップから3回ストップへと変更することで、ベッテルに勝ちを譲らされたのではないかという憶測が出ていた。
「まったく突然、3回で行こうってことになったんだ」、と語ったウェバーは次のように続けた。
「僕はちょっと驚いた。本当にそれでうまくいくのかって聞いたよ」
結局、レースでは2回ストップ作戦を貫いたベッテルが連勝を5に伸ばし、今季9勝目を飾っている。
しかし、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、ベッテルのためにウェバーを「犠牲」にしたわけではない、とドイツの『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』に次のように語った。
「違う! レース中に、我々は戦略を変えることにしたんだ。我々としてはグロージャン(ロマン・グロージャン/ロータス)のピット回数が2回なのか3回なのかわからなかったからね」
「もし何もしなければ、我々は2位と3位になっていただろうね」とマルコは付け加えた。