タイヤのオペレーションに関するガイドラインを一部のチームが守っていないとのうわさを聞きつけ、ピレリが取り締まりの強化に乗り出した。
F1第8戦イギリスGP(6月30日実施)でタイヤが相次いで破裂して以来、FIA(国際自動車連盟)は、各チームにタイヤのオペレーションに関するガイドラインの順守を強制したピレリの動きを支持している。
このガイドラインは、タイヤのキャンバーやタイヤ圧に関して厳格な制限を設けているが、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、セッション前のタイヤの温め方についても厳しく規制されているようだ。この記事によると、各チームはそれぞれの加熱装置を用いてタイヤの温度を「一気に押し上げる」際、1時間以上に渡り110度を超える温度で温め続けることが禁止されている。
しかし、フォース・インディアのメンバーのひとりは、「過熱装置は簡単に操作できる」と語っており、「許可されている温度以上に温めれば、有利になる」と明かしている。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、ピレリが走行前のタイヤ温度を加熱装置からだけでなく、独自の手段も使って調べることでこの対策に乗り出したと伝えている。