F1第15戦日本GPフリー走行1回目、詳細レポート
2013年F1第15戦日本GPが10月11日（金）、鈴鹿サーキット（1周／5.807km）で開幕。10時からフリー走行1回目が行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップになった。
【結果】F1第15戦日本GPフリー走行1回目、各ドライバーのタイム、タイム差など
ついに今年も鈴鹿にF1がやってきた。ここまで4連勝と波に乗るセバスチャン・ベッテル（レッドブル）がこのレースでも優勝し、フェルナンド・アロンソ（フェラーリ）が9位以下に終わるようなことがあれば、ここで2013年のF1タイトルのゆくえが決定してしまうことになる。
鈴鹿で使用されるドライタイヤは、4種類のコンパウンドのうちもっとも硬いハード（オレンジ）と、それより1段階ソフト側のミディアム（白）となる。通常2か所のDRS（空気抵抗低減システム／可変リアウイング）ゾーンが設けられることが多い今年のF1だが、鈴鹿ではメインストレートの1か所のみとなり、検知ポイントはシケイン手前に設けられる。また、このフリー走行1回目では、ケータハムからはシャルル・ピックに代わってヘイキ・コバライネンが、ステアリングを握る。
セッション開始時の天候は晴れ。気温28℃。路面温度は35℃。グリーンライト点灯と同時にマーク・ウェバー（レッドブル）を先頭に各ドライバーがインストレーションラップに向かい始める。雨が心配された初日だったが、上空には秋晴れの空が広がっている。どうやらこの後も雨が落ちてくることはなさそうだ。気温も例年よりもかなり高めとなっている。
ほとんどのクルマがピットガレージ内でセットアップ調整を続けるなか、コース上ではパストール・マルドナード（ウィリアムズ）、ジュール・ビアンキ（マルシャ）、セルジオ・ペレス（マクラーレン）の3台が積極的に最初のロングランプログラムを展開している。
開始30分。ビアンキがデグナー2で内側の縁石に乗った際にバランスを崩し、コースを横切るような形で反対側のタイヤバリアにクラッシュ。クルマはフロントにかなりのダメージを負ってしまった。
セッションの折り返し点となる開始45分を回った時点で、15台のクルマがタイム計測を行っている。トップタイムはウェバーの1分35秒208。2番手にはチームメートのベッテルが約100分の1秒遅れで続いている。
その直後、フェラーリでのレースもあと5レースを残すのみとなったフェリペ・マッサ（フェラーリ）が1分35秒126を刻んでトップに立つ。だが、ニコ・ロズベルグ（メルセデスAMG）がすぐにそのタイムを塗り替える1分34秒864を記録。路面にだんだんラバーが乗るにしたがいタイムもどんどん改善されていきそうだ。
残り40分を切ったところでアロンソがタイムアタックを行うが、タイヤをかなりロックさせている。まだクルマのバランスがうまくまとまっていないようだ。スプーンカーブで大きくコースからはずれたロマン・グロージャン（ロータス）は無線でリアが安定しないと訴えている。
残り時間が30分に近づいたところで全車のタイムが出そろった。この時点での順位は1分34秒251までタイムを伸ばしたルイス・ハミルトン（メルセデスAMG）を先頭に、ロズベルグ、ベッテル、ウェバー、マッサ、アロンソ、グロージャン、キミ・ライコネン（ロータス）、ペレス、ジェンソン・バトン（マクラーレン）とトップ10がきれいにチームごとに並んでいる。もちろん、現時点ではすべてハードタイヤでのタイムだ。
残り23分。マルドナードがスプーンに差し掛かったところで左リアタイヤが脱落するというハプニングが発生。マルドナードはなんとかクルマをコントロールし、コース脇にクルマを止めた。ほぼ同時にギド・ヴァン・デル・ガルデ（ケータハム）がデグナー2に差し掛かるところでブレーキングをミスしてタイヤバリアに突っ込む。ビアンキとほぼ同じ場所だ。
セッション終盤はいつものようにどのチームもロングランプログラムを遂行しており、順位表には大きな変動は見られない。ウェバーがスプーンで大きくコースオフ。見た目にはかなりアンダーステアが強そうだ。マクラーレン勢は違うノーズに交換しながら走行を重ねている。そんな中、ダニエル・リカルド（トロロッソ）がバトンのタイムを上回り、10番手につけてきた。
セッション終了。1分34秒157までタイムを伸ばしたハミルトンが、まずは鈴鹿での最初のセッションでトップにたった。2番手にはコンマ3秒遅れのロズベルグ。3番手にトップからコンマ6秒遅れでベッテル。その後ろにウェバー。5番手6番手にマッサ、アロンソのフェラーリ勢、7番手8番手にグロージャン、ライコネンのロータス勢がつけた。9番手にマクラーレンのペレス。10番手にトロロッソのリカルドが入っている。
【写真】木曜日は盛りだくさんのイベント＝F1日本GP（全30枚）
