今季のタイトル獲得が数字上では残っているものの、ほぼ不可能になっているフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が、F1日本GPの開催地、鈴鹿サーキットでメディアのインタビューに応えた。
チャンピオン争いについてアロンソは、「残りのレースでは、できるだけポイントを稼げるように全力を尽くすよ。ドライバーズタイトルはほぼ不可能になったから、レースを楽しみ、タイムアタックを楽しむようにしたい」と語った。
ドライバーズタイトルはほぼ消えてしまったが、コンストラクターズ選手権で2位死守に向けてポイントを稼がなければならない。
「コンストラクターズ選手権では、メルセデスAMGとのポイント差が小さいから、2位になるには、攻め続ける必要がある。それに、ロータスも韓国でポイントを稼いだから、残りのレースでは、(チームメートの)フェリペと僕がたくさんポイントを獲得しないといけない」とアロンソはコメントしている。
来季からチームメートになるキミ・ライコネン(ロータス)についてアロンソは、「来年はキミと一緒に、フェラーリへタイトルをもたらすためいい戦いをできると思う。でも、スピードの面では、フェリペが遅いとは思わない。フェリペがキミと同じくらい速いこともあった。競争力があれば、僕たちもいい戦いをできる。もしクルマの競争力が高くなければ、今シーズンと同じようなものになると思うよ」と語っている。
鈴鹿サーキットについて聞かれたアロンソは、次のように答えている。
「鈴鹿は、特に第1セクターが高速で、コース特性が素晴らしいんだよ。それに、ファンも最高なんだ。F1に対する情熱がとても大きいからね。みんな、ここでレースをすることや、ファンの応援を見るのを楽しみにしている。彼らにいいショーを見てもらって、満足してもらいたい」
またアロンソは、タイトル争いでライバルのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)について、「今年の彼は、タイトル争いで完ぺきに近い戦いをしている。彼にクルマのパフォーマンスでアドバンテージがあるのは事実だから、今後のキャリアを見れば、彼がどれほどのドライバーか分かるだろうね。現段階で彼は、誰よりも優れている。タイトルをとり続けているしね」と語り、こう続けた。
「でも、ハミルトン(ルイス・ハミルトン/メルセデスAMG)は1年目にタイトルを取りそうになり、2年目にタイトルを取ったけど、その後は獲得できていない。タイトルを取れるクルマもあれば、そうでないクルマもあるんだ。今は、レッドブルとベッテルという組み合わせが素晴らしいんだよ」と語り、フェラーリのクルマが怠っていることを遠回しに伝えていた。