F1第14戦韓国GPでルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)ら強豪を見事に抑えきって4位入賞を果たし、さらに評価を上げたニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)のロータス入りが濃厚になってきた。
ドライバーとしてのキャリアアップを望むヒュルケンベルグは、2014年からより上位のチームでステアリングを握るべく移籍先を探している。しかし先日、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、184センチ74キログラムというF1ドライバーにしては大柄な体格がヒュルケンベルグのシート探しではネックになるだろうと話していた。
来シーズンから導入されるターボエンジンが現行のV8エンジンよりも重くなる。そのため、ヒュルケンベルグがF1ドライバーの理想的な体重よりも10キロほど重いことを問題視するチームがあるとみられている。
マクラーレンは2013年シーズンからのヒュルケンベルグ獲得を検討していたが、それを断念してセルジオ・ペレスを獲得した理由のひとつが体重だったとも言われている。ペレスは今シーズンめざましい活躍をしているわけではないが、体重はヒュルケンベルグよりも10キロ軽い。
しかし、2014年シーズンからフェラーリへ復帰するキミ・ライコネンの後任ドライバーを探すロータスにとってドライバーの体重は問題ではないようだ。チーム代表のエリック・ブーリエは、ライコネン加入に伴いフェラーリを離脱するフェリペ・マッサとともにヒュルケンベルグを来シーズンのドライバー候補に挙げ、体重を理由にドライバーを決定することはないとF1公式ウェブサイトに話した。
「候補ドライバーたちの数キロの体重差よりも実力に興味がある」
「来年の候補に挙がっているどのドライバーの手に渡っても力を発揮する、2014年の新規約に沿ったクルマを開発チームが作ってくれるという自信があるんだ」
『BBC』の報道によると、ブーリエはドライバーの体重も「もちろん」考慮すると話している。
しかし、「ヒュルケンベルグが重すぎるとは私は思わない。彼の体重は(クルマにとって)限界だが、重すぎるということはない」ともブーリエは話しており、ヒュルケンベルグを獲得したとしても、彼に厳しいダイエットを強制するつもりはないようだ。