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グロージャン「鈴鹿はほんとうに大好きなコース」

2013年10月10日(木)0:55 am

ロータスのロマン・グロージャンが、鈴鹿サーキットで行われるF1第15戦日本GP(10月13日決勝)に向けて意気込みを語った。

Q:鈴鹿の印象をきかせてください。
グロージャン:すでに誰もが口にしているだろうけど、F1カレンダーの中で間違いなく鈴鹿がいちばん好きなサーキットだ。理由はどうあれ、どのレースドライバーにも特別なレースがある。母国グランプリだったり、最初の勝利をあげたレースだったりね。でもドライバーに話をきくと、ほとんどが鈴鹿は何かがほかと違うって答えると思うよ。鈴鹿でレースをするのは今年でまだ3回目だけど、韓国GPの決勝でチェッカーフラッグが振られた瞬間から、もう鈴鹿が待ち遠しくてね。とにかくすごいコースだよ。

Q:誰もが称賛するこのサーキットには、いったい何があると思いますか?
グロージャン:マシンに乗ったドライバーの感覚を思う存分見せつけることができるコースだ。失敗が許されないコーナーの連続で休むヒマがないのはもちろん、1周が流れるように続くコースレイアウトだから、ほんの小さなミスが大きくラップタイムに響くんだ。ビシっと1周を決めたときの気持ち良さといったら最高だよ。逆にミスったたら、うまく行くまで今度こそ、次こそって、うまく行くまで意地になって走っちゃう。どんなコーナーの連続にも独特の難しさがあるんだ。1周をまとめるには、マシンのバランスが完ぺきでなくてはならない。どのサーキットにも難しいところはあるけど、鈴鹿は絶えずドライバーのテクニックが試されるコースだ。だからドライビングが楽しいんだと思う。

Q:日本という国はどうでしょう?
グロージャン:鈴鹿は都市部からかなり離れたところに位置しているけど、人々や文化、それに食べ物にすごく魅力を感じる。いつの日かぶらりと探訪をしてみたいところだね。日本のF1ファンについても触れないわけにはいかない。ほんとうに彼らは特別な存在だよ! 右を向いても左を見ても、F1関連のシャツを着て旗を持って、おかしな帽子を被った人、人、人。1年で1回の週末のために自宅で手作りしたグッズで僕らドライバーを応援してくれる。去年のレースで小林(可夢偉)が自身初の表彰台を獲得したとき、母国ファンから上がった歓声は忘れられない。あれは信じられなかったよ。

Q:あなたの担当である小松礼雄(こまつあやお)レースエンジニアは日本人ですが、何か地元ならではの知識を伝授してもらえそうですか?
グロージャン:そうだね、礼雄に秘けつを教えてもらわないと! 鈴鹿はほんとうに大好きなコースだ。今はマシンがビシっと決まっているし、礼雄の知識も役立ちそうだね。彼への応援も間違いなくあるだろうから、そのこともコース上で僕を後押ししてくれそうだよ。

Q:韓国GPでチームに素晴らしいレースを見せてくれましたが、自分のパフォーマンスにさぞかし満足しているのでは?
グロージャン:結果は素晴らしかった。もちろん、表彰台でもうひとつ高いところに上れたらもっと良かったし、ふたつ高いところなら、それはもう最高だっただろうね。ルイス(ハミルトン:メルセデスAMG)とはいい戦いができた。ペースが素晴らしかったんだ。でもセーフティカーの出動で勝ちの線はなくなったよ。再スタート後はキミ(ライコネン)の前を走っていておかしくなかったのに、自分のミスで彼に先を越されてしまった。ミスが原因で抜かれたせいで、2位が3位になったんだ。

Q:コース上でチームメートと戦うのはどんな気持ちでしたか? 今季残りのレースで同じような展開は見られるでしょうか?
グロージャン:チームメートとコースの位置取りや順位を争っているのなら、きっと二人ともマシン性能を最大限に引き出している証拠だろう。見方はどうあれ、チームにとってはいいことだよ。僕らはどちらも負けずぎらいだ。でもバトルは常にフェアにやってきた。韓国では自分のミスから彼に先に行かれてしまったが、二度と繰り返したくはない。二人の戦略が全く異なって、片方がもう片方の走行をじゃましない限り、チームメート同士でも常に争うのがロータスの哲学だ。そして、それは正しいアプローチだよ。ぜひまた表彰台の一角を争いたいし、チームメートより一段上を目指したい。

Q:セバスチャン(ベッテル:レッドブル)に対しても善戦していたように見えました。勝てた可能性は?
グロージャン:セーフティカーが入るまではセバスチャンをプッシュする作戦だった。でも彼がどれだけ余力を残しているか分からなかったよ。僕が韓国で初優勝できた可能性は、かなりあったかもしれない。でも、いつまでに優勝するなんて断言できないよ。いつ勝ちが転がってくるか分からない。

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