ロマン・グロージャン(ロータス)は、今シーズン以降もチームにほぼ間違いなくとどまるだろう。
しかし、グロージャンはボスからのチームオーダーに従い、韓国GPの表彰台では常に笑顔でいなければならなかった。
ここ数シーズン、時として苦戦することがあるグロージャンだが、韓国GPではチームメートのキミ・ライコネンを上回り、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)の後ろ、2位でフィニッシュするはずだった。
だが、セーフティカーが抜ける再スタートの時ミスをして、来年フェラーリへと移籍するライコネンに2位の座を譲る格好となってしまった。
チーム代表を務めるエリック・ブーリエは、順位を取り戻せるように「(グロージャンが)チームオーダーを要求した」ものの、願っていた答えを返さなかったと明かした。
しかし、より高い順位で終えたのはライコネンだったが、ブーリエはフランスの『RMC』に、「私はロマンがこの週末素晴らしかったことを特に知ってもらいたい」と話した。
ブーリエは、ライコネンが計算上ドライバーズ選手権をまだ取れる位置にいるにもかかわらず、特別な扱いは受けなかったことを主張した。
「うちにはナンバー1もナンバー2もいない。ロマンは好きにレースできるんだよ」
グロージャンがここ数ヶ月安定してきたようだと指摘されると、ブーリエも同意した。「彼は非常に穏やかだった」
「チームメートのキミと同じレベルでここ6戦、戦えている」と語るブーリエはグロージャンのマネジャーも務めている。
グロージャンが2014年もシートを確実なものにするために、実力を証明する必要があるかたずねられると、ブーリエは次のように答えた。
「確かにこのような成績が続くならば、何も(証明する)必要はない」
「私は、ロマンは来年もっと飛躍すると思っている」