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メルセデスAMGの改革を評価するラウダ

2013年10月05日(土)11:17 am

F1最高権威者であるバーニー・エクレストンと、メルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダが、メルセデスAMGがミハエル・シューマッハとルイス・ハミルトンを交代させたのは正しかったと発言した。

1年前、ラウダは、かつて7度F1タイトルを獲得したシューマッハと交代させるために、ハミルトンをマクラーレンから引き抜く役目を負っていた。

これに関し、エクレストンは、ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように語った。

「ルイスと契約したのは正しい判断だったよ」

「彼はチームを目覚めさせた。そして、ほかのドライバー(ニコ・ロズベルグ/チームメート)に対し、もはやミハエルにはできなくなっていたやり方で圧力をかけることができている」

一方、ラウダは4日(金)に『Die Welt(ディー・ヴェルト)』紙に対し、2012年のシンガポールGPの直前にメルセデスの重役会議にゲストとして招かれていたことを明かした。

かつて3度F1チャンピオンとなった実績を持つラウダによれば、そこで、メルセデスAMGの2014年のドライバー・ラインアップに関する事項を引き受けてくれるよう依頼を受けたという。

その数日後、ラウダはシンガポールのホテルの1室で午前2時に、ハミルトンに対してマクラーレンから離脱するよう説得していた。最終的に、ラウダはこれに成功した。

「ハミルトンとロズベルグの組み合わせは、メルセデスAMGを良い方向へ転ずるためのもっとも重要な部分だった」と語ったラウダは、さらに次のように付け加えた。

「ルイスは生まれながらに高い才能を持っているし、ニコを非常にうまく補っているよ。また、彼(ロズベルグ)はあらゆる技術的な詳細な点にまで気を配ることができる。この2人は最高の組み合わせだよ。(来季フェラーリでコンビを組む)フェルナンド・アロンソとキミ・ライコネン(現ロータス)でさえ、これほどまでではないだろう」

ラウダは、メルセデスAMGが2010年から2012年にかけて苦戦を強いられたことをシューマッハのせいにするつもりはないと語りつつも、もしもシューマッハが2013年もチームに留まっていたらどうなっていただろうかと尋ねられると次のように続けた。

「あまり変わらなかっただろう」

「そうした時期の後では、チームにはまったく新たな動機づけが必要なんだ。そして新しいトップドライバーによってそうすることができる」

ラウダはさらに、メルセデスAMGが、ほかのトップチームたちと戦うためにはそのF1プログラムにさらに資金を投入する必要があることも認識していた、と次のように続けた。

「我々はこのRRAシステムを受け入れていた」

RRAシステムとは、チーム間で取り決められている人材や資金の投入制限協定(Resource Restriction Agreement)のことだ。

「だが、マクラーレンやレッドブル、そしてフェラーリはさまざまな理由により、この協定を順守していなかった」

「私は最初からこう言ったよ。RRAシステムのことは忘れろ。もし、レッドブルに勝ちたければ、我々はより優れた新しい人材を必要とするんだ、ってね」

こうした「より優れた人材」のひとりがパディ・ロウ(元マクラーレンの技術責任者)だ。ロウはハミルトンとともにマクラーレンを離脱し、メルセデスAMGに合流している。

しかし、ラウダはロウと現在のチーム代表であるロス・ブラウンとの間にしばらくの間緊張関係があったことを認めた。

「我々はそれをはっきりさせたよ」とラウダは続けた。

「パディは、考えていたよりも早めに我々のところに来た。だが、今では彼は技術面での責任者となっている。彼とロスとの間には協働関係が築けているよ。ロスがチーム代表であり、パディは技術面(の担当)だ」

そう語ったラウダは、最後に次のように締めくくった。

「今季の成績は、我々が正しい判断を行ったことを示しているよ」

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