NEXT...F1開催スケジュール

トラクション・システムに磨きをかけたいベッテル

2013年10月04日(金)13:50 pm

ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は3日(木)、レッドブルは使用が禁止されているトラクション・コントロールに似た「システム」を完全なものに仕上げていると伝えた。

本来トラクション・コントロールは全面的に使用禁止だが、複雑な電子制御のマッピングにより、ある状況下でルノーのV8エンジンを4気筒のみ作動させることができるという。

「今後のレースでシステムをさらに進化させることによって、メリットはいっそう増す」と、ベッテルはF1公式サイトに語った。

また、報道陣には次のように話している。「他チームに僕らのやり方は絶対に分からないよ」

ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は3日、F1第13戦シンガポールGPで目撃したベッテルのクルマの挙動を次のように表現し、事態をややこしくしかねない発言を行った。

「あんなに早いタイミングでペダルを踏むことができたのは、トラクション・コントロールが使えた2007年や2008年が最後だよ」

もっとも、フェラーリのフェルナンド・アロンソはハミルトンと違って何ら違反性を感じないという。ちなみにアロンソは、シーズン開幕当初からルノーエンジンが発生する奇妙な音を感じとっていたようだ。

「彼らは他チームと違う何かを使っている。でも別に問題はないよ」と、イギリス『BBC』に語るアロンソ。

レッドブル・チーム代表のクリスチャン・ホーナーには、そんなうわさがストレスの原因になっている。

「つまり何だ、我々はマクラーレンが製造してFIA(国際自動車連盟)の承認を受けたECU(エンジン制御ユニット)を使ってトラクション・コントロールを動かしているっていうのかい?」と、報道陣にケンカ腰のホーナー。

「よくそんなバカなことがいえるもんだな」と、あきれ顔のホーナーだった。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック