2013年F1世界選手権4連覇にまっしぐらのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が乗るマシンに規則違反の疑惑がある中、FIA(国際自動車連盟)はベッテル擁護の姿勢を見せた。
レッドブルの今季マシンRB9は事実上、使用禁止のトラクション・コントロールを搭載しているといった主張にアドバイザーのヘルムート・マルコは「ナンセンスだ!」と反論している。
ところが、ミナルディ(現トロロッソ)の元オーナー、ジャンカルロ・ミナルディは、最近のF1第13戦シンガポールGPにおいて自身の目と耳で同システムの存在を確認したといい切る。ベッテルだけがほかのドライバーより50メートル手前でアクセルを開けていたのに加え、ルノー・エンジンから発生するノイズがトラクション・コントロール特有のものだったというのだ。
この問題についてF1の競技委員長、チャーリー・ホワイティングはドイツ『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に、次のように話す。「(FIA技術委員)ジョー・バウアーは違反性のあるものを確認していない」
「すべては我々のコントロール下にある。ベッテルのマシンは技術規則の範囲内に収まっている」