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2013年F1韓国GPの見どころ

2013年10月02日(水)17:24 pm

前戦シンガポールGPからアジアに戦いの場を移したF1。今週末の第14戦韓国GPからシーズン終了に向け、2週連続開催が3回続く密度の濃い終盤戦が始まる。

・開催サーキット
韓国GPが行われるのは、2010年の初開催に合わせて建設された韓国インターナショナル・サーキット。初開催の際は、サーキットの建設工事が間に合わず、一部の施設が未完成のまま初のF1開催を迎えたことが大きな話題になった。

工事の遅れにともない、初開催時にはネガティブなニュースが多かった韓国GPだが、コース自体はドライバーからの評価が高い。低速から高速まで、さまざまな速度域のコーナーがあり、攻略の難しい区間もある。コース序盤はホームストレートとバックストレートを含めた高速区間、コース中盤から終盤はコーナーの連続する区間になっている。

ストレートの多い高速区間と、コーナーの続く区間が混在していることから、クルマのセットアップは難しくなる。両方の区間に対応できるよう、うまい妥協点を見つけることが韓国では欠かせない。

・カギを握るのはタイヤ
韓国GPでは、タイヤの使い方がカギを握ることになりそうだ。韓国のコースは、路面のグリップが低く、低速コーナーも多いことから、ピレリは最も軟らかいスーパーソフトと2段階硬いミディアムのドライタイヤを持ち込む。しかし、路面グリップの低さから、グレイニングが発生しやすい傾向にある。

普段はあまり使われないコースのため、決勝に向けて走行を重ねるごとに、路面のグリップが向上していく。こういった路面状況の変化にもうまく対応する必要がある。スーパーソフトはタイヤ側面のロゴが赤、ミディアムはロゴが白になり、決勝では雨用タイヤを使用しない限り、2種類のドライタイヤ両方を使用しなければならない。

・気になる台風接近
現在、台風23号がフィリピンの東を北上中で、朝鮮半島に向かうルートを取っている。気象庁の発表によると、5日(土)には沖縄の南に進むとみられ、韓国の南端にある韓国インターナショナル・サーキットも台風の影響を受ける可能性がある。

台風接近で大雨に見舞われた場合、レース展開が混乱するだけではなく、スタートの遅延などスケジュール変更の可能性も出てくる。実際に、初開催の2010年はレース前に降った大雨の影響と、コースの水はけが悪かったことから、スタートが予定より遅れていた。

・優勝争いは?
現在3連勝中のセバスチャン・ベッテル擁するレッドブルが今回も優勝争いの中心に来るだろう。ベッテルは高速コースのベルギー、イタリアで優勝すると、低速コースのシンガポールでも優勝。コース特性の大きく異なるサーキットながら連勝しており、あらゆるタイプのコースで速さを見せることが予想される。

もし決勝が悪天候に見舞われた場合、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)やキミ・ライコネン(ロータス)などがうまいレース展開でライバルを出し抜く可能性もある。しかし、レッドブルとベッテルのタイトル獲得が確実になってきたこともあり、各チームとも来季へ向けた開発に力を入れ始めている。今後のレースは、誰がベッテルを止められるのかが最大の注目点になりそうだ。

F1第14戦韓国GPは、4日(金)現地時間10時(時差なし)に開幕。決勝は、6日(日)現地時間15時にスタートする。

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