ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)の体重が、2014年にマクラーレンのシートを獲得するチャンスを妨げることになるかもしれない。
今年初め、背の高いヒュルケンベルグの足はザウバーのクルマには長すぎ、ヒュルケンベルグがかなり窮屈な姿勢を強いられることが明らかとなっていた。
セルジオ・ペレス(マクラーレン)の残留が疑問視される中、ヒュルケンベルグがマクラーレンのシート獲得を目指していると伝えられるが、ヒュルケンベルグは体重が74キログラムあるという理由だけでそのチャンスを失うことになるかもしれない。
ペレスのスポンサーであるテルメックスからのマクラーレンに対するスポンサー料の支払いが遅れているとのうわさもあるが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、マクラーレンのタイトルスポンサー候補がペレスにとって新たな問題となる可能性があると報じた。
これまで、今シーズン限りでマクラーレンのタイトルスポンサーを降りるボーダフォンの後を継ぐのはテルメックスだとみられていた。しかし、最新のニュースによれば、かみそりメーカーとして知られるジレットがその最有力候補に上がってきたという。
ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、ペレスの後任としては理にかなうヒュルケンベルグだが、マクラーレンはヒュルケンベルグの体重が2014年型車には重すぎることを懸念していると報じた。来シーズンにはこれまでとは全く異なるパワーユニットに関する規則が導入されることで、今年のクルマよりも50キログラムほど車両重量が増加することが見込まれているためだ。
最低車重規則もこれまでよりは引き上げられることになっているものの、その数値は新しいルール変更よって増加すると考えられている重量分には満たないものだ。
昨年でさえ、背の高いマーク・ウェバー(レッドブル)は「この5年間満足に食事していないよ! 最低重量はもう長いこと低すぎる」と不満を口にし、「今では完ぺきなドライバーの体重は60から65キログラムだね」と語っていた。
ヒュルケンベルグは、キミ・ライコネンの離脱により空席となるロータスのシート争いにも加わっているが、今季限りでフェラーリを離れるフェリペ・マッサもブラジルから新たなスポンサーの支援を受け、競争相手になっている。
ヒュルケンベルグは、2012年まで在籍していたフォース・インディアも予備の選択肢に入れているとも考えられており、フォース・インディアでは結果の伴わないポール・ディ・レスタと交代させる準備をしているとも言われる。