フェラーリ代表のステファノ・ドメニカリは、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)を2014年のドライバー候補として「真剣に検討した」ことを今になって明かした。
フェリペ・マッサの解雇を決めたフェラーリは、最終的に2007年のF1世界王者キミ・ライコネン(ロータス)を呼び戻すことにした。
だが、明確な「ナンバー1」と、実績で劣るサポート役のドライバーを組ませるのが常のフェラーリからすれば、ヒュルケンベルグはより理にかなった選択肢だったはずだ。
「彼(ヒュルケンベルグ)は、候補のひとりとして真剣に検討した」と、ドイツ『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に語るドメニカリ。
結局、決め手となったのは、ライコネンの持つ「経験」だった。
「それにキミは、チームのことを知っている。とても速いしミスを犯さない。しかも、政治には無関心だしね」
「それでも、まだニコ(ヒュルケンベルグ)は将来に向けて大きなチャンスを抱えていると思う」とドメニカリは語った。