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ベッテル、トラクションコントロールを使用?

2013年09月30日(月)11:36 am

かつてF1チームを所有し、代表も務めていたジャンカルロ・ミナルディが、先週末のF1シンガポールGP(第13戦)においてセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が他を圧倒する強さを見せたことに対して疑いの目を向けている。

ミナルディが設立し、イタリアのファエンツァに拠点を置いていたF1チームには日本の片山右京や中野信二が在籍していたこともある。また、フェルナンド・アロンソ(現フェラーリ)がF1デビューを飾ったチームとしても知られている。そのチームは2005年に世界的エナジードリンクメーカーであるレッドブルに買収され、その後トロロッソとチーム名を変更、2008年にはベッテルがF1での初優勝を達成した時の所属チームでもある。

現在66歳となるミナルディは先週末、シンガポールのマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットのコース脇でレースを観戦。その際、ベッテルがしばしばほかのライバルたちに対し数秒以上も速いラップタイムを刻んでみせたことが不思議に思えたとし、自身のウェブサイトで次のように書いている。

「セバスチャン・ベッテルの評価を下げることを意図しているわけではない。彼は常にクルマをベストなやり方で操っている」

「私はただ、あの3日間のイベント中に自分が見たり聞いたりしたことを告げたいだけだ」

予選においては、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグやロータスのロマン・グロージャンに対してわずかに上回っていただけのベッテルが、決勝では重要な局面において圧倒的な速さを見せた理由が「はっきりしない」ことが気になるとミナルディは指摘。

ベッテルが最初のシケインにかけてリードを広げたことを例に挙げ、「ほかのすべてのライバルたちや、チームメートのマーク・ウェバーとも違って、何の修正を施すこともなく」そこをうまく切り抜けることができていたと述べ、さらに次のように続けた。

「彼のT3でのタイムも目をみはるものだった。そこはサーキットでももっとも集中力が求められるコーナーがいくつかある区間なんだ」

「同じ区間でセバスチャンは、ウェバーを含むほかのドライバーたちに比べ、50メートル手前でスピードを上げることができていた」、とミナルディは付け加えている。

だが、ミナルディが不思議に思っているのはベッテルの運転技術だけではなかった。

「私を一番驚かせたのは、エンジン音だった」

「その音は、ほかのどのルノーエンジンとも違っていたよ。マークのも含めてね。彼のエンジン音は、過去のシーズンにおいてトラクションコントロールが効き始めたときのエンジンの音に似ていた」

「さらに、その音はベッテルがその素晴らしいパフォーマンスを示したときだけ聞こえてきた。例えば、セーフティカーが導入された後などにね。そういうときには、ルノーやほかのメーカーも含め、ほかのどのエンジンに比べても力強い音がしていたよ」

「答えが知りたいんだ。誰のことも非難しようと思っているわけではない。ただ、真相が知りたいだけだ」

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