12月に行われるFIA(国際自動車連盟)会長選挙の候補者にまた新たな名前が浮上した。
前FIA会長のマックス・モズレーの片腕だったイギリス人のデビッド・ウォード、そして現職のジャン・トッドがすでに出馬を表明しているが、F1ボスのバーニー・エクレストンは今週3人目の候補者の存在を示唆していた。
「ウォードの出馬が、選挙に出馬を検討していた者たちを刺激したんだろう」とエクレストンは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・ シュポルト)』 に語り、こう続けた。
「彼らは“ウォードにできるなら、自分にだってできる”と言うだろうね。だから、最終的に何人の候補者が現れるか見当もつかない」
そして、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・ シュポルト)』 と『Speed Week(スピード・ウィーク)』が、出馬が見込まれる人物の名前を挙げた。アラブ出身のラリードライバーであるモハメド・ビン・スライエムだ。
スライエムはアラブ首長国連邦モーターレース界の重鎮であり、かつてはモズレーの強力な支持者でもあった。
51歳のスライエムは、UAEラリーチャンピオンの経歴をもっており、数年前にはドバイで開かれたイベントでルノーのF1マシンに乗って大クラッシュをしてメディアをにぎわせた。
『Speed Week(スピード・ウィーク)』は、「スライエムはウォードとトッドにとって手強いライバルになるだろう。トッドとウォードよりも多くの支持を集めるに違いないのだから」という関係者の言葉を伝えている。