ホンダの生産販売会社であるホンダ・デ・メキシコ・エス・エー・デ・シー・ブイ(以下、HDM)は、グアナファト州セラヤ市に建設される新トランスミッション工場の着工を記念して、政府当局者、地元関係者およびHDM従業員出席のもと、くわ入れ式を行った。新トランスミッション工場は、来年春に新型「フィット」生産開始予定のHDM新四輪車工場と同じ敷地内に建設される。
新トランスミッション工場は、2015年後半に年間生産能力35万基の規模で無段変速機(CVT)の生産を開始する予定で、初期投資は約4億7,000万USドル(約467億円)となる見込み。HDMは将来的に年間生産能力を70万基に倍増させる計画で、フル生産時の従業員の採用人数は1,500名に達する見込みだ。自社の四輪車工場への供給に加え、メキシコ国外の四輪車工場へトランスミッションの供給も行う予定だという。
HDMは、約8億USドルを投じて建設した新四輪車工場と、CVT生産拠点を併設することで、メキシコ国内および北米地域での現地調達率を最大化し、高効率な生産体制を確立する。四輪車、エンジン、トランスミッション各工場のフル生産時のセラヤ市におけるホンダの採用人数は約4,700名を予定している。
セラヤ市における2つの新工場への投資、約12億7,000万USドルを含め、ホンダが直近3年間に発表した北米地域内における事業の革新および拡大に向けた投資総額は、約27億USドルとなっている。
本田技研工業株式会社 代表取締役 副社長執行役員 北米地域本部長 岩村 哲夫氏のコメント
「ホンダは地元の皆さんの熱意とサポートなくしてメキシコでの事業を始めることはできませんでした。州政府および連邦政府のご尽力に感謝申し上げます。メキシコで新規に採用した従業員のスキルの向上に伴い、ホンダは国際的にも競争力の高い新たな生産拠点をここメキシコに築きつつあります」