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WTCC鈴鹿ラウンド、レース1でホンダのミケリスが優勝

2013年09月23日(月)12:09 pm

世界ツーリングカー選手権(WTCC)日本ラウンド決勝は、午後2時35分からレース1、午後3時35分からレース2が行われました。

レース1では、ポールポジションから好スタートを切った、Zeng0 Motorsportのノルベルト・ミケリス選手が終始トップの座を守り、序盤からハイペースで2番手以下を引き離しました。Castrol Honda World Touring Car Teamのティアゴ・モンテイロ選手もスタートダッシュを決め、6番手から3番手に躍進しました。さらに果敢に攻めたモンテイロ選手ですが、1周目に他車と接触しコースアウト。8番手への後退を余儀なくされました。8番手からスタートしたガブリエーレ・タルクィーニ選手(Castrol Honda World Touring Car Team)も、1周目に5番手にポジションを上げつつ、さらに上位を目指しました。

序盤から快調にラップを重ねるミケリス選手は、周回ごとに2番手との差を広げ、10周目には2番手に3秒の差をつけ独走態勢に入りました。混戦だった序盤から、順位の落ち着いた中盤に入ると、追い抜きの難しい鈴鹿だけに、上位は順位の変動がなくなりました。しかしながら、激しいバトルは各所で続きました。18周目、激しく7番手争いを展開していたモンテイロ選手が進路をふさがれ、最終コーナーのタイヤパックに衝突。19周目には、5番手を走行していたタルクィーニ選手のマシンの、左フロントタイヤがバーストし、2台は戦列を離れることとなりました。ミケリス選手は、レース終盤になってもそのペースが衰えず、26周の戦いを2位に約5秒の大差をつけて逃げきり、自身3勝目、今シーズン初の優勝を成し遂げました。一方、Honda Racing Team JASからのスポット参戦となった伊沢拓也選手は、15番手からスタートして激しいバトルを展開。初のWTCC決勝レースで、12位完走を果たしました。

予選10番手までがリバースグリッドで行われるレース2では、タルクィーニ選手が3番手、モンテイロ選手が5番手、ミケリス選手が10番手、伊沢選手が15番手からのスタートとなりました。

スタンディングスタートから好ダッシュを決めたタルクィーニ選手は、3番手をキープ。また、チームの必死の作業で、応急処置を施されたモンテイロ選手のマシンは、スタート後の1コーナーで前車をパスし、1周目で4番手に順位を上げ、タルクィーニ選手とともに安定したラップをこなしました。ミケリス選手はスタート直後に他車と接触し、タイヤに大きなダメージを受けたことで、レースを終えました。

11周目、前をいくタルクィーニ選手をモンテイロ選手がパスし、3番手に浮上。その後、モンテイロ選手はペースを上げ、前を走る2台を追いますが、トップ争いに加わるには及ばず、26周のレースを3位でフィニッシュし、表彰台を獲得しました。タルクィーニ選手は後続を抑えポジションをキープし、モンテイロ選手に続く4位でゴールしました。スタート後の混乱で、18番手まで順位を落とした伊沢選手でしたが、レース中盤には15番手までポジションアップ。しかし、19周目にマシンのトラブルでピットに戻り、そのままレース2を終えました。

ドライバーズランキングにおいては、タルクィーニ選手が211ポイントでランキング2位、ミケリス選手は156ポイントで6位に浮上、モンテイロ選手は117点で10位となりました。またHondaは、マニュファクチャラーズポイントを848点としています。

ノルベルト・ミケリス選手(優勝/リタイア)
「昨日に続き、今日も夢がかないました。これまで、WTCCでは2度勝ったことがありますが、3勝目はレース1での優勝なので格別なものです。というのも、レース1でこそ、本当のパフォーマンスが発揮されると思っているからです。予選でポールポジションを獲得できた上に、レース1での優勝もできたので、Hondaのためにもこれ以上にうれしいことはありません。マシンがよかったので、最初の2周で差を広げることができ、あまりプッシュしなくてもその差をキープすることができましたし、自信を持ってドライビングしました。その後、ガブリエーレ(タルクィーニ)選手のタイヤがパンクしたと聞いてペースを緩め、特に右コーナーに注意しながら走りました。無事トップを守りきることができてよかったです」

伊沢拓也選手(12位/22位)
「今回初めてWTCCに参加させていただき、Hondaと関係者の皆さんにとても感謝しています。今日は十分にチャンスがあったと思っていますが、表彰台を実現することができなかったので、少しがっかりしています。しかし、このすばらしい機会を得て、私のキャリアにとってプラスになったと思いますし、自信も深まりました。国際的なチームと仕事をするのはとても勉強になりました。WTCCは格闘技のように激しいレースだということが理解できましたし、楽しめました」

(ホンダ・プレスリリース)

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