NEXT...F1開催スケジュール

F1シンガポールGP圧勝のベッテル、表彰台でまたブーイング

2013年09月23日(月)15:29 pm

22日(日)に行われたF1第13戦シンガポールGPで、またしてもセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は並みいるライバルたちを圧倒、今季7勝目を記録し、F1ドライバーズ選手権4連覇に向けて、また一歩前進した。

F1第9戦イギリスGP、第11戦ベルギーGP、続く第12戦イタリアGP、さらに、さかのぼって第2戦マレーシアGPでは「マルチ21」と呼ばれるチームオーダーを無視して優勝、これらのグランプリでベッテルは、表彰台のてっぺんでファンから痛烈なブーイングを浴びた。22日(日)夜のシンガポールでも、やはりヤジは鳴り止まなかった。

ベッテルは次のように笑い飛ばす。「彼ら(ブーイングを飛ばすF1ファンたち)は、ツアーでも組んでいるんじゃないかな。一緒のバスに乗ってさ」

ジョークはともかく、こうしたブーイングからおもしろい疑問がわいてくる。果たしてF1ファンはベッテルの楽勝パターンに飽き飽きしているのか、4年連続ドライバーズタイトルの大記録は見たくないのか。それとも、単にベッテルが嫌われているだけだろうか。

ベッテル自身はイギリス『Sky(スカイ)』に、こう話す。「ある人は僕らの仕事をほめてくれる。またある人は、それが気に入らないんだろうね」

「ブーイングをもらうと、逆にほめられているように感じるよ。みんなうらやましいのさ」といって微笑むベッテル。「各自、応援しているチームやドライバーがいるはずだ。そんな人たちの前で勝ち続けているんだからね」

「考えたってしょうがないよ。だって、僕らは勝ちたくてレースをやっているんだ」

表彰式でトップ3のインタビューを担当したテレビ解説者のマーティン・ブランドルは、ファンの行いをたしなめていたが、3度のF1世界王者で現メルセデスAMG会長のニキ・ラウダも、最近目立ってきたファンのブーイングや、やっかみにうんざりの表情だ。

シンガポールGP決勝後、「本当に、バカバカしい!」と吐き捨てるラウダ。「彼(ベッテル)には、まったく脱帽だよ。素晴らしいというしかないね」といって、珍しく被っていたキャップを脱ぐしぐさをしてみせた。

「あのようなタイプの人間は、F1の何たるかを理解していない。ベッテルの仕事に敬意を払うべきさ。もし、私が決められるものなら、今日にでもベッテルに選手権トロフィーを差し出したっていい」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック