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F1シンガポールGP表彰台インタビュー

2013年09月23日(月)2:08 am

F1第13戦シンガポールGPはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が優勝。フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が2位、キミ・ライコネン(ロータス)が3位に入った。

【結果】F1シンガポールGP決勝、優勝者のタイム、2位以下はギャップ、周回数、ピット回数

表彰台では、元F1ドライバーのマーティン・ブランドルがインタビューを行った。

セバスチャン・ベッテル
ブランドル:こちらからは、かなり楽なレースだったように見えたけど、シートに座っている君はどうだった?

ベッテル:スタートではニコ(ロズベルグ/メルセデスAMG)が僕よりもいいスタートを決めて厳しかった。僕は出だしが良くなかったんだ。イン側を守っていたんだけど、ありがたいことに彼がふくらんだから順位を取り戻せた。これが決定的な瞬間だったね。

ベッテル:その後はとてもペースが良くて、1回目のピットストップまではうまくコントロールした。セーフティカーで厳しい状況になったけど、セーフティカーが戻ってからは僕たちのペースはとても良くて、すぐに流れを取り戻せた。クルマは信じられないほど素晴らしかったよ。偶然や幸運なんかじゃなくて、チームのみんなが懸命に働いたおかげだ。チームのみんなに感謝するし、こんなクレイジーなコースを走れて光栄に思う。

ブランドル:好きなだけ後ろとの差を広げられるようだったね。今日の君を止められる可能性があったのは、コース上で一番遅いクルマ、セーフティカーだけだったのでは? ほかに何か君を止められたものはある?

ベッテル:そうだね。とても長いレースで、永遠に続くかと思ったよ。だから、落とし穴はいくらでもあった。とても接近したこともあったし、最後は後ろとの差をコントロールしたけど、みんなが走り込んだミディアムで走っているときに、新品のスーパーソフトを履いていたのは助かった。チェッカーフラッグまでうまく差をコントロールできた。

ブランドル:体力的にもキツかっただろうね。かなり汗をかいているけど、厳しいレースだった?

ベッテル:みんな汗だくだと思うよ。シャンパンでびしょぬれになっているだけじゃなくて、かなり汗をかいた。とても暑くて厳しいからね。1年の中で最も厳しいレースだから、先頭でフィニッシュラインを通過できて、最高な気分だよ。

フェルナンド・アロンソ
ブランドル:スタートについて聞かせてもらえるかな? まさにロケットスタートだった。

アロンソ:そうだね。素晴らしいスタートだった。今日のペースがいいことは分かっていたから、何か変わったことをやる必要があった。1つめのチャンスがスタートだったんだ。そしてほかのクルマとは違う戦略にした。スタートも戦略も成功して、結果につながった。2位表彰台は素晴らしいし、僕たちにとっては勝利したも同然だよ。

ブランドル:25周目にピットインして、そこで装着したタイヤで最後まで走りきった。いつこの戦略を決めて、どうやって最後までタイヤをもたせたんだい? マクラーレンやほかのドライバーは、終盤にどうしようもないほどグリップがなくなっていたのに。

アロンソ:リスクのある判断だったけど、タイトル争いで僕たちは失うものがない立場にいるから、2位になっても5位になっても大差はないんだよ。攻めながらタイヤをいたわっていた。決勝ではクルマのパフォーマンスがとてもよかったし、ファンの応援もクルマを後押ししてくれた。

ブランドル:でも、隣にいる彼(ベッテル)に速さがあって、今日はかなわなかったね。

アロンソ:今週末の彼らは速すぎた。素晴らしい週末を過ごした彼らを祝福しないとね。次は僕たちも、もっとうまくやるよ。

キミ・ライコネン
ブランドル:まさか今日君とここで話すことになるとは思っていなかった。予選では腰痛があったのに、レースにはどう影響した?

ライコネン:幸いないことに、あまり影響はなかったよ。今思うと100%ではなかったけど、大丈夫だね。僕たちにできる最大限のことをやったし、今日は3位以上になることはできなかったと思う。

ブランドル:レース中は忍耐強くならないといけなかったね。順位を上げられると信じながら、ミスをせずに走らないといけなかった。

ライコネン:スピードはよかったし、ほかのクルマを抜くこともできた。最後にはジェンソン(バトン/マクラーレン)を追いかけながら、彼のタイヤがダメになっていくのが見えた。タイヤを交換したクルマが追いついてきたから、彼を抜きにかかったんだ。うまく彼を抜けて差を広げられたから、ほかのクルマに追いつかれずにすんだ。

ブランドル:彼を抜いたと冷静に振り返ったけど、14コーナーでアウト側から抜くのは難しかったのでは?

ライコネン:難しいかもしれないね。ライン上の方がブレーキングでグリップするし、イン側の方がブレーキングでは有利だからね。簡単ではないけど、うまく彼を抜けた。

セバスチャン・ベッテル
ブランドル:タイトル争いで60ポイントリードしているから、いい状況なのでは? いつも彼(アロンソ)が表彰台で君の後を追っているようだけどね。(観客のブーイングに対し)お願いだからやめてくれ。そんなことするのは間違っている。

ベッテル:みんなツアーで来ているのかな。バスで転戦しているようだね(笑)。信じられないね。正直言うと、タイトル争いのことはあまり考えていない。確かに僕たちはかなりいい状況になっているけど、今日や昨日の状態を楽しんでいるんだ。緊張感を味わいながら、その瞬間を楽しんでいる。レースが大好きだし、クルマは素晴らしい。

ベッテル:さっきも言ったけど、偶然こんな環境になることはない。ここへ来て金曜の早い段階から懸命に働いていた。懸命に攻めて、最高なレースだった。今日みたいな日はとても光栄だし、みんな僕たちのために懸命な作業をしてくれている。最高だよね。

【写真】F1シンガポールGPの美女たち(全12枚)

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