F1のエンジンサプライヤーであるルノー・スポールF1とケータハムが、2014年から3年間におよぶ契約を締結したことを発表した。
ルノーは現在、レッドブル、ロータス、ウィリアムズ、そしてケータハムの4チームにエンジンを供給しているが、来季はウィリアムズがメルセデスエンジンに移行するものの、新たにトロロッソがこれまでのフェラーリに替えてルノーからエンジン供給を受けることが決まっている。ルノーは、4チームへのエンジン供給が態勢的にベストだとしていたが、今回正式にケータハムとの契約延長が発表されたことで、現時点で来季も少なくとも4チームへの供給を確保したことになる。
大幅にレギュレーションが変更となる2014年から、ルノーではV6ターボエンジンと、ブレーキからの運動エネルギーに加え、排気ガスの熱エネルギーを回収して動力源とするための2つのモーターユニットが組み合わされた「エナジーF1」と呼ばれる新パワーユニットを供給することを予定している。
今回の契約締結にあたり、ルノー・スポールF1とケータハムの代表者がそれぞれ次のようなコメントを発表した。
ジャン-ミシェル・ジャリニエ(ルノー・スポールF1/社長)
「これまで3年間にわたって、われわれは素晴らしい新施設と堅実な技術体制によってケータハムが成熟してきたのを見てきている。新たな技術レギュレーションは大きな挑戦をもたらすが、変化はチャンスでもある。来年はチームにとって現在進めている計画における次の目標を達成する重要なチャンスとなる」
シリル・アビテブール(ケータハム/チーム代表)
「今回の発表は明らかにわがF1チームにとってよいニュースであるとともに、2011年以降両社の間に築かれてきた深い絆(きずな)を反映するものだ。とりわけ、ケータハムとアルピーヌによって2012年に開始された市販車のプロジェクトは、いまや開発においてより高度な段階へと進展している」