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車いすレーサー長屋宏和、「人間力大賞グランプリ」受賞

2013年09月23日(月)16:11 pm

2002年にF1日本GPの前座レースでクラッシュし、車いす生活を強いられながらもレース活動や車いすファッションブランドの展開などで活躍している長屋宏和が、「人間力大賞グランプリ」を受賞した。

長屋は2002年のクラッシュで脊椎(せきつい)を損傷し、車いす生活になったものの、2004年にレーシングカートでサーキット復帰。2005年には車いすファッションブランド「ピロレーシング」を設立し、車いすレインコートをパラリンピック車いす選手全員に提供するなど、さまざまな分野で活躍している。

事故からの11年間を振り返り、長屋は「2002年10月13日、鈴鹿サーキットでおこなわれたF1日本グランプリ前座レースの事故から11年弱がたち、レースができない悔しさ、体が動かない情けなさなどで、自分の夢・目標がすべてなくなり、これから何をしていけば良いのか全く分からず、落ち込む日々でしたが、家族や友人が私を前向きにしてくださいました」と感謝の気持ちを述べている。

人間力大賞グランプリは、公益社団法人 日本青年会議所が、熱い情熱をもって活動している「光輝く傑出した若者」を表彰するもの。受賞について長屋は「青年版国民栄誉賞である人間力大賞グランプリという名誉ある賞を頂くことができ、良いプレッシャーを頂き、さらに飛躍していきたいです。これからも夢をあきらめず、小さくても大きくてもたくさんの目標を一つずつクリアさせ、自分を成長させていきます」と語った。

また、先日に東京での開催が決まった2020年のオリンピック・パラリンピックに向けても、次のような展望を話している。

「2020年、東京オリンピック・パラリンピックが開催することで、海外から多くのチェアウォーカーが来日します。普段から公共交通機関を利用しており、今のままのバリアフリーでは絶対に困ることが目に見えて分かります。バリアフリーの意見をお伝えし、来日された皆さまに"日本は良かった"と思っていただける街づくりのお手伝いができたらうれしいです」

「そして、2020年までに着たい洋服を着られる楽しみを、世界中のチェアウォーカーに伝えたいです」

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