フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)はマクラーレン移籍を完全否定したばかりだが、必ずしもマクラーレンの今季ドライバーにとってシートが安泰と限らない。特にセルジオ・ペレスには黄信号がともっている。
ペレスは19日(木)、まだ2014年契約に署名していないような口ぶりだった。
「契約書はできあがった。今は細かな点を仕上げているところだ」と、ペレスは明かした。
ところが、チームメートのジェンソン・バトンは事情が異なるらしい。
バトンは報道陣に向かって2014年契約が「完了した」と語ったのだ。
これに関してイギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』がチーム代表のマーティン・ウィットマーシュに確認すると、ウィットマーシュは「そのとおりだ」と答えている。
そうなると、ペレスには疑問符が付く。最新の報道では、現マネジャーのエイドリアン・フェルナンデスに替えて別の代理人を立てる可能性が浮上しているという。
「セルジオ(ペレス)は、ジェンソン(バトン)という、安定感があって優れた資質を持ち、素晴らしいチームプレーヤーでもある強力なチームメートを相手にしている。ジェンソンのチームへの貢献度は最高だよ」と記者たちに語るウィットマーシュ。
「セルジオは勢いある若手だ。ジェンソンを負かすつもりで走ってもらわないとね。それは私だけでなく、彼も承知している」
「今週末はやってくれるものと期待しているよ」と、ウィットマーシュはF1シンガポールGP(9月22日決勝)で話していた。
どうやらアロンソは新ドライバー候補のリストから外れたようだが、マクラーレンは、さらにふたりの若手ドライバーを抱えている。今季フォーミュラ・ルノー3.5シリーズのチャンピオン候補、ケビン・マグヌッセンとストッフェル・ファンドールネだ。
「ふたりは考慮に入っている」というウィットマーシュだが、来季いきなりマクラーレンからF1デビューはさすがに敷居が高いという認識だ。
「彼らがいずれF1に上がるのは間違いない。すでにいくつかのチームには、オープンに話を持ちかけたよ」