頻繁にヘルメットのデザインを変更する日々は終わりを告げるかもしれない。
毎戦のようにヘルメットのデザインを変更しているセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は今週末、シンガポールのライトの下で、ディスコのミラーボールのようにキラキラ光るヘルメットを着用している。
普段はアイルトン・セナを彷彿(ほうふつ)させる黄色いヘルメットを着用しているルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)でさえ、今週末は特別な白いデザインを採用した。しかし、このような変更はF1統括団体FIA(国際自動車連盟)によって禁止されるというのである。
『Bild(ビルト)』紙によると、技術部門が禁止を話し合っているようだ。つまり、昔のようにテレビの視聴者とサーキットで観戦している観客が、ヘルメットのデザインによってお気に入りのドライバーがすぐ判別できるようになるのだ。
フランク・シュナイダーとニコラ・ポールは、この禁止によってドライバーは1シーズンに1度だけヘルメットの色を変更できることになると伝えている。
キャリアを通して赤く染まったヘルメットを着用していた、現在メルセデスAMGの会長を務めているニキ・ラウダは、「次から次へと新しく変わるヘルメットが禁止されたら、いいことだと思う」と語り、次のように認めた。
「私だって離れてしまうと誰だか分からない」