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F1第13戦シンガポールGPフリー走行2回目、詳細レポート

2013年09月21日(土)0:29 am

2013年F1第13戦シンガポールGPが9月20日(金)、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキット(1周/5.065km)で開幕。現地時間21時30分(日本時間22時30分)からフリー走行2回目(FP2)が行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップになった。

【結果】F1第13戦シンガポールGPフリー走行2回目、各ドライバーのタイム、タイム差など

セッション開始時の天候は晴れ。気温29℃。路面温度は30℃。薄暮から闇へと移り変わる空の下、行われたFP1ではルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が他者をコンマ3秒引き離す1分47秒055をたたきだしてトップに立った。FP2では各チームともオプションのスーパーソフトをチェックするはずだ。

現地時間21時30分にFP2開始。3.18ギガワットもの照明が全コースをこうこうと照らす。グリーンライトが点灯すると、フォース・インディアの2台を先頭に続々とコースイン。各車ミディアムを装着している。1分49秒台を計測したジェンソン・バトンとセルジオ・ペレスのマクラーレン・コンビを尻目に、開始11分、ベッテルが1分46秒853をサラッと出してトップへ。ベッテルはFP1のピットロード走行時、速度超過を見とがめられ、罰金を課せられた。ペレスは、無線でピットに軽いギア抜けを報告している。

FP1で12周しか回れなかったロマン・グロージャン(ロータス)は、開始14分たってもピットから出られない。チーム代表のエリック・ブーリエによると、FP1に発症したパワステのトラブルを引きずっているという。

開始15分、マーク・ウェバー(レッドブル)は最初の計測ラップで1分46秒489、さらにインターバルを挟んで1分46秒157をたたき出してトップへ。ベッテルはタイムを1分46秒408に伸ばして2番手。3番手、1分46秒577でハミルトン。4番手は1分46秒962で僚友のニコ・ロズベルグ。

開始23分、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)が第一コーナーのバンプに乗って回りきれずハード・ブレーキング。シンガポールは路面のでこぼこがきついコースだ。

開始27分、ほとんどのマシンが最初の走行を終えてピットで調整に入る。FP1では18番手とおとなしかったダニエル・リカルド(トロロッソ)が他者に先駆けてスーパーソフトを装着、開始29分、ガラ空きのコースで1分46秒406を刻んで2番手浮上。同じころ、ようやくマシン修復を終えたグロージャンがセッション初のコースイン、最初のアタック。タイムは1分47秒852で7番手に飛び込んだ。

開始34分、上位勢がスーパーソフトで再びコースへ。ピットからウェバーへの無線で、ミディアムとスーパーソフトのタイム差は1周につき1秒半との情報が入る。スーパーソフトでベッテル最初の計測ラップは、1分44秒249。もちろんトップだ。後に続くウェバーは1分44秒853で2番手。ウェバーの後方を走っていたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は同じくスーパーソフトで1分45秒691、3番手だが、レッドブルとの差が大きすぎる。

開始39分、ハミルトンが1分45秒551で3番手、ロズベルグ1分45秒258でハミルトンを上回る。しかし、この二人もレッドブルのペースには及ばない。

スロー再生映像でジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)の走りを見ると、ストレートでフロア部分を路面にすり続けている。車高をギリギリに調整した末の現象だろうが、ドライバーは下からの突き上げが激しいに違いない。

セッション半分を過ぎてトップはベッテル、2番手ウェバー、3番手ロズベルグ、4番手ハミルトン、5番手はミディアムでの走行を早々に切り上げてスーパーソフトに履き換えたグロージャンで1分45秒411。以下、6番手にアロンソ、7番手バトン、8番手キミ・ライコネン(ロータス)、9番手リカルド、10番手ベルニュの順。1分44秒台はレッドブル勢だけ。ライコネンまでが1分45秒台だ。

90分のセッション、残り40分を切って、いったんピットインした上位勢は給油を行い、同じスーパーソフトでロングランに入った。先ほどのタイムアタック時、ウェバーは右リアタイヤを壁に軽くヒットしたが、大した影響はなさそうである。タイムを見ると、ベッテルだけが1分50秒台の速さで周回している。

残り28分、アロンソがミディアムに履き替えてロングラン続行。マッサはスーパーソフトのまま走行している。恐らくマシンの状態を比較しているのだろう。

残り24分、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)が直角の第13コーナーで曲がりきれず、マシン正面から壁に衝突。フロントウイングを壊してピットに戻った。ウィリアムズはバルテリ・ボッタスが17番手、マルドナードは18番手で走行中だった。

残り18分、レッドブル勢だけが相変わらず1分50秒から51秒台で鉄壁の走り。グロージャンがギアボックスから異音を発生させながらピットに戻ってきた。油圧系のトラブルらしい。ドライバーはマシンを降りた。

セッション終盤、グロージャンを除く全車がミディアムとスーパーソフトに分かれてロングランを続けている。レッドブルは相変わらず好ペースを維持。ちょっと敵なしの感じだ。

ウィリアムズのボッタスは、ピットから無線でフロントウイングに注意の指示を受けている。構造上の特徴だろうか、路面からいろいろなものを拾ってウイングに負担を与えているのだという。

日本時間24時、チェッカーが振られた。トップは1分44秒249でベッテル。2番手1分44秒853でウェバー。3番手ロズベルグ、4番手ハミルトン、5番手グロージャン、6番手アロンソ、7番手バトン、8番手ライコネン、9番手エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、10番手ペレスの順。初日はレッドブルの圧勝という印象だ。

21日(土)は、本日同様にドライの予想。日本時間19時からFP3、22時からは予選が行われる。

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