レッドブルのライバルチームたちはいま、大幅に規則が見直される2014年シーズンにすっかり照準を切り替えているため、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が今季のタイトルを獲得する可能性が一段と高くなってきた。
実際、シーズン終了時にベッテルと2位ドライバーのポイント差がいくつまで広がっているか、もしくは何レースを残してベッテルのF1選手権4連覇が正式に決定するか、といった予想を立てる人も出てきた。
しかし、ベッテルはシンガポールでこういった類の話題を軽くあしらっている。
「具体的に何ポイント差をつけてチャンピオンになろうとしているわけではない」とベッテルはドイツの『SID通信』に語った。
「それに、ほかのドライバーたちのやっていることや、ポイントの面で僕たちにとって何が良くて何が悪いのかといったことを考えたりはしない」
現に、ベッテルは2番手のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)との差が現時点で53ポイントあることを、19日(木)に記者から言われるまで知らなかったとすら語っている。
「中には、僕たちが勝ってばかりでつまらないと思っている人たちもいるかもね。でも、僕たちはそうじゃないよ」とベッテルは言って笑ってみせた。