ライコネン加入はアロンソを奮い立たせる？
フェラーリがF1チャンピオン同士の組み合わせとなるフェルナンド・アロンソ（フェラーリ）とキミ・ライコネン（現ロータス）というラインアップで挑む来季、互いに火花を散らし合うと予想する人もいる。しかし、現役ナンバー1との呼び名の高いドライバーと最も経験豊富なドライバーによるペアリングは、2014年シーズン最高のラインアップと絶賛する声も聞こえる。
メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダは、『CNN』に「モンテゼモーロ（ルカ・ディ・モンテゼモーロ／フェラーリ会長）による、正しい決断だ。なぜなら、フェラーリは最近4年間、選手権でレッドブルの後ろに甘んじており、彼はちっとも満足していないからね」と述べている。
フェラーリのナンバー2ドライバーであったフェリペ・マッサの代わりにライコネンが加入すれば、アロンソもうかうかしていられなくなり、スイッチが入るだろうとラウダは予想する。
「わたしは昨年、ハミルトン（ルイス・ハミルトン／メルセデスAMG）を獲得した。チームに加わるよう説得したんだ。そして、彼はとてつもなく大きな変化をもたらしたくれたよ」とラウダは主張した。
現にラウダは、ライコネンがフェラーリに加わったとたん、アロンソに影響を与えるだろうと予想する。
「キミはまだフェラーリの一員ではないが、もしアロンソがライコネンの加入にイライラしているのなら、彼はシンガポールで圧倒的な速さを見せつける走りをするだろうね」と『Osterreich（エステルライヒ）』紙に話した。
一方で、トロロッソの代表を務めるフランツ・トストは、ライコネンがあまりにもマイペースであるため、F1トップチームにはふさわしくないとの見方を一蹴した。
スペイン紙『Marca（マルカ）』に、「キミはお酒を飲んでいるときだって、ほかの人たちよりも速いんだから」と笑いながら話した。
「つまり、わたしが言いたいのは、彼が休みの日に何をしようと、しっかりトレーニングを積んでいるのは明らかだってことだよ。彼は完ぺきな体つきをしているからね。キミの首を見てごらんよ。まるで雄牛さ」
「酒のボトルだけでは、ああはなれないね」とトストは付け加えた。
