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F1第13戦シンガポールGP予選、詳細レポート

2013年09月21日(土)23:26 pm

2013年F1第13戦シンガポールGPが9月21日(土)、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキット(1周/5.065km)で2日目を迎え、現地時間21時(日本時間22時)から行われた予選で、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がポールポジションを獲得した。

【結果】F1シンガポールGP予選、Q1、Q2、Q3のタイム、周回数

先に行われたFP3では、またもやセバスチャン・ベッテル(レッドブル)の独り舞台。有力な対抗馬はいないのが現状だ。唯一レッドブルに近いタイムを出しているのがロータス。しかしエースのキミ・ライコネンは、昨日から腰痛に悩まされていることが判明。同チームでは、万が一に備えて控えドライバーのダビデ・バルセッキがスタンバイしている。

セッション開始時の天候は晴れ。気温29℃。路面温度は30℃。Q1は20分間で戦われ、17番手から22番手のドライバーがここで予選を終える。開始の22時になって、ヘッドホンを付けたベッテルは、悠々とパドックからピットに移動。その間、各マシンは下位チームから順にコースへ出て行く。

最初にタイムを出したのはパストール・マルドナード(ウィリアムズ)。ミディアムを履いて1分48秒458を計測。これを1分47秒087でルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が上回ってトップ。チームメートのニコ・ロズベルグが1分46秒288でこれを更新する。開始10分で13台が何らかのタイムを出している。タイヤはいずれもミディアムだ。

残り7分、スーパーソフトを履いたニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)が最初のアタックで1分45秒381のトップタイム。メルセデスAMG勢はスーパーソフトで2回目のアタックに出て行った。残り3分足らず、スーパーソフトを履いたドライバーが続々とウェバーのタイムを上回る。脱落する位置にいるのはグティエレスだ。フェリペ・マッサ(フェラーリ)が18番手の位置。チェッカーぎりぎりで最後のアタック、1分45秒658で13番手に食い込んだ。

Q1で予選を終えた17番手から22番手は以下のとおり。

17番手 ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)
18番手 パストール・マルドナード(ウィリアムズ)
19番手 シャルル・ピック(ケータハム)
20番手 ギド・ヴァン・デル・ガルデ(ケータハム)
21番手 ジュール・ビアンキ(マルシャ)
22番手 マックス・チルトン(マルシャ)

Q1のトップ5は、ハミルトン、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(マクラーレン)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)の順だった。ウェバーとベッテル、そしてグロージャンの3台だけがミディアムでQ1を通過している。

予選Q2は15分間の戦いになり、11番手から16番手がここで脱落する。最初にアタックに入ったのはライコネンだ。ピットからは、2周連続の計測ラップが指示されているが、一本だけの走りで1分44秒794。次いでロズベルグが1分43秒892を出してトップへ。タイヤは各車ともQ1から引き続いて同セットのスーパーソフトを装着している。

そんななか開始7分、ベッテルとウェバーが新品のスーパーソフトを履いてコースへ。最初のアタック、ベッテルは1分42秒905と異次元の速さ。ウェバーは1分43秒727で2番手だ。スーティル、ボッタス、KERS(運動エネルギー回生システム)故障に苦しむヒュルケンベルグが続々とチェッカーを受けるも、Q2落ち。ライコネン1分44秒658で力及ばず。アロンソ6番手にアップ。グティエレス1分44秒245で7番手は殊勲。バトン1分44秒497で10番手に滑りこむ。

Q2で予選を終えた11番手から16番手は以下の通り。

11番手 ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
12番手 ジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)
13番手 キミ・ライコネン(ロータス)
14番手 セルジオ・ペレス(マクラーレン)
15番手 エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)
16番手 バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)

Q2のトップ5は、ベッテル、ウェバー、ロズベルグ、ハミルトン、グロージャンだった。レッドブル勢がここでも異次元の速さを見せた。

予選Q3は10分間の戦いになり、ここでポールポジションが決まる。Q3で最初にトップを取ったのは1分42秒841のベッテル。タイヤは新品のスーパーソフト。バトンはミディアムを履いて一周し、すぐにピットへ。決勝で新品のスーパーソフトを温存する作戦だ。残り3分40秒、マッサから順にコースイン。ピットで待機のアロンソも50秒遅れてコースへ。ベッテルを除く9台が最後のアタックに向かった。ベッテルはヘルメットを脱いで高みの見物である。

日本時間23時、チェッカーが振られる。マッサ1分43秒890で6番手。ロズベルグ1分42秒932で2番手。ウェバー1分43秒152で3番手。アロンソ1分43秒938でマッサに届かず7番手。ハミルトンが1分43秒254で5番手。最後の最後に走ったグロージャンが1分43秒058でウェバーを陥れ、3番手へ。その瞬間、ベッテルはピットでガッツポーズだ。

トップ3はベッテル、ロズベルグ、グロージャン。以下ウェバー、ハミルトン、マッサ、アロンソ、バトン、リカルド、グティエレスの順。

グティエレスは13戦目にして初めて、チームメートのヒュルケンベルグを予選で上回った。

決勝は22日(日)日本時間21時にスタート予定。周回数は59周。レース時間は2時間に及ぶ長丁場だ。地元気象台は、ところによって曇りの予報を出している。

【写真】F1シンガポールGP金曜日(全30枚)

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