NEXT...F1開催スケジュール

F1第13戦シンガポールGPフリー走行3回目、詳細レポート

2013年09月21日(土)20:21 pm

2013年F1第13戦シンガポールGPが9月21日(土)、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキット(1周/5.065km)で2日目を迎え、現地時間18時(日本時間19時)からフリー走行3回目が行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップになった。

【結果】F1第13戦シンガポールGPフリー走行3回目、各ドライバーのタイム、タイム差など

シンガポールの市街地コースでは追い抜きがそれほど簡単ではないだけに、予選でよいスターティング・ポジションを獲得することがいっそう重要となる。昨日行われたフリー走行2回目ではセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーのレッドブル勢のみが1分44秒台を刻み、シンガポールでもその強さを見せつけた。

予選ではレッドブルの最大のライバルとなるメルセデスAMGだが、昨日3番手のニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)はベッテルに1秒の差をつけられている。さらに、F1タイトル争いでベッテルを追うフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は約1.5秒遅れの6番手と出遅れ気味。予選前の最後のフリー走行で各チームがどれだけラップタイムの改善を果たしてくるかがひとつの見どころとなる。

セッション開始時の天候は晴れ。気温30℃。路面温度は34℃。グリーンライトの点灯とともにザウバーのエステバン・グティエレス、ロータスのキミ・ライコネン、トロロッソのダニエル・リカルドらが次々にコースへと向かってゆく。コース上にはこのセッションの前に行われたサポートレースでまき散らされたタイヤかすがかなり目立つ状態だ。

各チームとも、まずは白いラインが入ったハード側のミディアムを装着している。ここでのオプションタイヤは赤いラインのスーパーソフトが用意されている。セッション序盤はケータハム勢が積極的に走行を重ねてゆく。路面状態の改善を待ってか、腰を据えて様子を見ている上位チーム勢が多い中、ライコネンだけが積極的にロングランに取り組んでいる。

開始20分が過ぎ、60分間のセッションの3分の1が経過した時点ではトップに1分48秒001のリカルド、2番手にニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)、3番手にバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)が並んでいる。このあたりからメルセデスAMG勢や、ロマン・グロージャン(ロータス)もコースへと向かってゆくが、まだレッドブルやフェラーリには動きがみられない。

その5分後、フェラーリ勢、レッドブル勢もコースへと向かい始めた。昨日はステアリングのトラブルなどであまり周回を重ねることができなかったグロージャンが1分46秒616を刻んでトップに。だが、すぐにルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がそのタイムをコンマ1秒上回る。しかし、開始30分を回ったところでマーク・ウェバー(レッドブル)がそのタイムをコンマ3秒塗り替える1分46秒220を刻んで楽々とトップに立った。

残り25分。ベッテルがウェバーのタイムに100分の8秒差に迫る1分46秒299で2番手に上がってきた。以下、ハミルトン、グロージャン、ロズベルグ、アロンソ、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、セルジオ・ペレス(マクラーレン)、リカルド、ジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)と続いている。ここまではすべてミディアムタイヤでの走行だ。

残り10分。まずグロージャンが今日初めてスーパーソフトを装着してコースへと向かう。その後上位勢も続々とスーパーソフトでの走行プログラムを開始した。これからセッション終了まで順位も大きくシャッフルされてゆくことになりそうだ。

残り6分。グロージャンが1分44秒364をたたき出してトップに立つ。アロンソが2番手に上がってくるが、タイムは1分45秒257にとどまった。その直後、ベッテルが1分44秒173を刻んでトップに。3番手はハミルトン、ウェバー、ロズベルグと猫の目のように入れ替わり、アロンソはあっという間に6番手に後退する。

好調グロージャンとは対照的に、ライコネンのタイムが上がってこない。残り2分を切ったところで17番手だ。コース上にはほぼ20台が走行しており、クリアラップをとるのも難しそうだ。最後のラップでなんとか12番手にまで順位を上げたものの、タイム的にはトップのベッテルに対し約2秒の遅れとなった。

結局、フリー走行3回目もベッテルがトップのまま終了。2番手グロージャン、3番手ロズベルグ、4番手ウェバー、5番手ハミルトン、6番手アロンソ、7番手ペレス、8番手ヒュルケンベルグ。9番手バトン、10番手にフェリペ・マッサ(フェラーリ)という順位となった。グロージャンがベッテルに対しコンマ2秒差に迫ったものの、3番手ロズベルグは約コンマ7秒遅れ。6番手アロンソ以下は1秒以上の差をつけられている。

シンガポールGP予選は、このあと日本時間22時から行われる。

【写真】F1シンガポールGP金曜日(全30枚)

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック