元フェラーリドライバーのルネ・アルヌーは、フェラーリは違う選択を行うべきだったと考えている。フェラーリは来季、契約が残っているフェルナンド・アロンソと、2009年まで在籍していたキミ・ライコネン(ロータス)というラインアップで挑む。
「短期的に見れば、キミという選択は正解だろう」、と『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に語ったアルヌーは、さらに次のように続けた。
「だが、先のことを考えるならば、もっと若いドライバーのほうが良かっただろう。問題は、F1というものは常に急いでいて、たとえ中期的にさえ物事をとらえることができないんだ」
アルヌーは、アロンソとライコネンを合わせるのはトラブルだと考えている。
「3、4レースは持つんじゃないかな」と、フェラーリに訪れる平和は2014年の序盤のつかの間であると予想した。
「性格だけを考えると弱いのはアロンソの方だと私はみているんだ」とイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にアルヌーは語っている。
「マクラーレンでハミルトン(現メルセデスAMG)と一緒だった時を覚えているかい? 平和は短かった。私は自分が間違っていると願いたいが、コンストラクターズチャンピオンになりたいのなら、ふたりの速くて強い個性を持ったドライバーが必要なんだ」
「しかしこのふたり場合、ひとりは怒っていて、もうひとりはどうでもいいと思っている。毎回レースするたびに爆発する可能性を秘めている」
「中立の観客の立場では、フェラーリの選択は好きだけどね」とアルヌーは笑いながら語った。
65歳になるアルヌーは、ライコネンが上手を取る可能性があると考えている。
「ライコネンはこのところずい分と落ち着いた。もちろん性格は変わっちゃいないが、ロータスでは安定した成績を残している」
「(ロマン)グロージャンはまだ中級のドライバーだから、ロータスはキミひとりに頼り切っていたようだね」と、アルヌーは加えた。
しかし、アルヌーはアロンソがライコネンほどのドライバーと組む事に慣れる事ができるかどうかも疑問に思っている。
「(アロンソは)確かに短気だけど、バトルの時には必要な要素だ。しかし、チームの中ではトラブルと分離の原因にしかならない」
「正直なところ、アロンソが評判通りのすごいドライバーなのか見てみたいね。バルセロナ(F1第5戦スペインGP)ではとてもいいレースをした。傑作だよ。しかし、その後の数レースでは何もできていなかった」