2014年のドライバー体制がだんだん固まるにつれ、“シリー・シーズン”と称されるドライバー移籍のうわさが飛び交うあわただしい時期もそろそろ終わりを迎えようとしている。だが、ここに至っても、マクラーレンではまだ来年のドライバー・ラインアップを正式に発表していない。
マクラーレンのチーム代表であるマーティン・ウィットマーシュは、現在のドライバーであるジェンソン・バトンとセルジオ・ペレスがそのまま残留するとほのめかしていた。だが、同時に、今季限りでフェラーリを離れることとなったフェリペ・マッサを含む何人かのドライバーがマクラーレンのシートを視野に入れているといううわさもささやかれている。
しかし、マクラーレンの広報担当者は今週、「うわさされているドライバーの動きに関するメディアの推測に対しては、コメントを行わない」と語った。
2009年のF1チャンピオンであり、マクラーレンのナンバー1ドライバーだと目されているバトンは、来年に向けたシリー・シーズンの中心人物ではない。だが、レッドブルとフェラーリが来シーズンのドライバー体制を発表する前は、それらのチームとバトンを関連づけるうわさがささやかれたこともあった。
そして、つい最近まで、マクラーレンは33歳となるバトンとの契約延長権を行使しなかったと報じられていた。
18日(水)に、契約の進展状況について尋ねられたバトンは、イギリスの放送局『Sky(スカイ)』に対し、次のように答えている。
「それはどちら側にとっても問題じゃないんだ」
「だから、レースに集中するだけだし、僕たちは2014年も一緒にレースをするよ」