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レッドブル、ザウバーのコスト削減案を拒否

2013年09月18日(水)12:23 pm

F1で財政難に苦しむチームにも勝負のチャンスをと考えだされたコスト削減案を、レッドブルが拒否した。

2014年には再びシーズン中のテストが許可される運びだが、F1で中団を形成するザウバーとフォース・インディアの2チームは最近開かれたチームマネジャーの会合において、すべてのテスト日にマシンを走らせる余裕はなさそうだと苦しい台所事情を明かしている。

ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌の報道によると、ザウバーは代案を提出。1日の走行に代えて、実物大のマシンで1日分の風洞実験をできるよう認めてはどうかというのだ。

「この案は、レッドブルが有無をいわさず拒否した」と、同誌のミハエル・シュミット記者は伝えた。

「(レッドブルが)問題とするのは、彼ら(ザウバー)がサーキット走行で得られる以上の成果を上げる可能性だ。そうなれば、彼ら(レッドブル)も実物大の風洞モデルを作らざるを得なくなる。しかも彼ら(レッドブル)は、実物大の風洞を持っていない」

さらにシュミットは、F1のコスト削減に強く反対する大チームはレッドブルだけではないと加えた。

「大チームの反対姿勢は、まるで沈没中のタイタニックで演奏を続ける楽団を連想させるぐらい必死だ」と、シュミット記者。

そして、今までコスト削減の圧力に抵抗してきたF1統括団体FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長が、ついに取り組み姿勢を見せ始めたらしい。

「来る会長選が思わぬ相乗効果を上げているようだ」と、シュミット記者は分析している。

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