セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、チームメートのマーク・ウェバーとの別れを惜しむだろうと認めた。
2009年からレッドブルでコンビを組むふたりの関係においては、しばしば問題が取りざたされてきた。特に、今年起きたベッテルがチームからの指示を無視した「マルチ21」騒動以降は、両者の関係が完全に崩壊したと見られていた。
「僕たちの関係について、言いたいことを言ってもらって構わない」とベッテルはオーストリアの『Sportwoche(シュポルトヴォッヘ)』誌に語った。
「でも、結局のところ、僕たちはお互いをかなり刺激しあってきた」
「それがなくなるかと思うと寂しいね」とベッテルは述べ、来季はポルシェからル・マン24時間をシリーズに含むWEC(世界耐久選手権)へ参戦するウェバーのF1離脱について言及した。
ウェバーは、『F1 Racing(F1レーシング)』誌の最新号で、モチベーションが低下したため、F1キャリアを終える決断をしたと打ち明けている。
「モチベーションという点で、ここ数年はF1でぎりぎりの状態だった」とウェバーは話した。
実際、両者がタイトルをかけて直接対決した2010年シーズン以降は、ベッテルがウェバーを圧倒しており、今シーズンも選手権争いで首位を行くベッテルは、現時点でウェバーに対して100ポイント近くリードを奪っている。
ベッテルはしかし、ウェバーがいまも手ごわい相手であり、プレッシャーをかけてくると語った。
「いつだって、コーナーの2つか3つでマークに悔しい思いをさせられているよ」
さらに、「彼がどうやっているのか、突き止めるのは簡単なことじゃない」とベッテルは述べた。
ふたりは性格面でもしばしば対立してきたが、ベッテルは次のように主張している。
「たとえ外部から異なった解釈をされていても、重要なことは、僕が常にハングリーだったってことさ」