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ロータスのシート争い、マッサが一歩リードか

2013年09月18日(水)11:31 am

ロータスの2014年シートをめぐって、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)とフェリペ・マッサ(フェラーリ)が争っている。

キミ・ライコネン(ロータス)が来年フェラーリに移籍することが発表されたが、ロマン・グロージャン(ロータス)は確実に残留するのかと聞かれて、ロータスのチーム代表エリック・ブーリエは「する」と答えた。

ライコネンの後任候補は、財政難から苦戦が続いているザウバーのヒュルケンベルグと、ライコネン移籍によってシートを失ったフェラーリのマッサだ。この争いで一歩リードしているのは、マッサなのかもしれない。

『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙によると、ブーリエは最近「2014年は、経験がスピードより重要になるだろう」と話したという。

この発言は、来年F1のエンジン規定が大幅に変わり、ターボV6エンジンに変わることから来ている。F1史上最も大きな変化と見る技術関係者は多い。

従って、将来性や速さでは、若いヒュルケンベルグに分があるように見えるが、豊富な経験を持つ32歳のマッサの方が、シート争いで有利だと見ることもできる。

ブラジル人記者のリビオ・オリッキオは、ブーリエに近い情報筋が「可能性は、ヒュルケンベルグとマッサそれぞれに50%ずつある」と語ったと伝えている。

オリッキオによると、ロータスのオファーはオプション付きの2年契約だという。マッサがもう1つ有利に立つ点が、資金力だ。

実力よりスポンサーマネーでシートを獲得するいわゆる「ペイドライバー」ではないものの、マッサには、ロータスに大きなスポンサーをもたらすことのできるマネジャー、ニコラ・トッドがついている。

イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』によると、F1統括団体FIA(国際自動車連盟)会長ジャン・トッドの息子であるニコラ・トッドは、すでにロータスに持ち込むスポンサーとしてスイスの腕時計メーカー、リシャール・ミルを提示しているという。

また、マッサがF1を続けることを、F1最高責任者のバーニー・エクレストンも強く支持している。マッサが去るとF1からブラジル人ドライバーが消えることになり、重要なブラジル市場と人気の高いブラジルGPに影響が及びかねないからだ。

「ヒュルケンベルグとマッサのどちらを選択するかについて、(エクレストンが)自分の望みをブーリエとロペス(ジェラルド・ロペス/チーム会長)に伝えていないとしたら、意外だ」とオリッキオは書いている。

マッサは今週、ブラジルのテレビ局『Globo(グローボ)』へ次のように語った。「(ロータスと)交渉をしている」

「ロータスはすごく競争力のあるクルマで、まさに僕が望んでいるものだ。それに、ブラジルにとってはとても重要なかかわりがあったチームだ」とマッサは、かつてエマーソン・フィッティパルディやアイルトン・セナ、ネルソン・ピケといったブラジル人ドライバーが、「ロータス」という名のチームで活躍したことに触れている。

「チームは資金的に苦しい時期を過ごしている。だから、僕がいいクルマを手にするためだけでなく、ロータスのためにもいい方法を探る話し合いを重ねているところだ」

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