現れては消え、消えては現れるといった形となっている2014年のニュージャージーでの市街地レースだが、再び開催の可能性が浮上してきたようだ。
F1最高権威のバーニー・エクレストンは、マンハッタンの街並みを背景として行われるこの市街地レースは「実現しそうにない」と8月に語っていた。そして、最近F1関係者の間に出回っていた来季の暫定カレンダーにもレースは組み込まれていなかった。
だが、ニュージャージーのレース主催者側は、準備が「順調に進んでいる」と主張し、これに反論。さらにエクレストンも、「もし彼らが契約を順守するなら、レースは開催されるだろう」とこれを認める発言をしていた。
レース主催者であるレオ・ヒンデリーが17日(火)に語ったところによれば、この問題は単純なもので、アメリカの管理団体に対する開催費用の支払いが今週までできないためだという。
つまり、ニュージャージーは暫定カレンダーが作成される際、単に開催のための基準を満たしていなかっただけだというわけだ。
ヒンデリーは、『sportinglife.com』へ次のように語った。
「我々は、予備的スケジュールに名前が載ることはまったく期待していなかったよ」
「バーニーは我々に対し、もし規則や申請手続きにおいて問題がなければ、ニュージャージーのレースは開催できるだろうと語っていた」
もしそうであれば、ニュージャージーのレースも今月末にセルビアで開催されるF1統括団体FIA(国際自動車連盟)の世界モータースポーツ評議会によって承認され、発行される来季の正式なF1カレンダーに加えられることになるだろう。
しかし、ヒンデリーもニュージャージーのプロジェクトはこれまで「自分のキャリアにおいてももっとも困難な挑戦」となっていることを認める。
「我々がこれを成功させることを願っている素晴らしい支援者や仲間がF1にいなければ、見捨てられていたかもしれない」とヒンデリーは語った。