フェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリは、フェラーリの2014年のドライバー・ラインアップはマラネロに本拠を置くフェラーリにとって大きな変革でも何でもなく、これまでドライバーは「常に平等な状況でスタートしていた」と主張している。
だが、フェラーリの会長であるルカ・ディ・モンテゼモーロが、これまで長い間「同じ鳥小屋に2羽の雄鶏」を入れることを渋ってきたことも事実だ。
しかし、ドメニカリはそれが問題となることはないとし、次のように述べた。
「キミを選んだことが、何か反アロンソ的な選択だと考えている人たちがいるようだが、私はそうした人たちを安心させてあげられるよ」
「フェラーリでは、誰もがまずチームの利益が優先され、個々の利益は二の次だということを理解している」
「私は、アロンソが、グループを強化するためになされた選択に最初に満足する人物だと確信しているよ。なぜなら彼は、強いチームにすることによってのみ優位性が得られるんだということを理解するだけの知性を備えているからね」
だが、評論家たちはその説明だけでは納得できていないようだ。ドイツのテレビ局で解説者を務める元ドライバーのクリスチャン・ダナーは、『Sport1(シュポルト1)』に対し、ライコネンの加入によって大きなトラブルが起こる可能性もあると次のように語った。
「アロンソが同等のチームメートを迎えるときは、いつだって大失敗してしまうんだ。きっとまたそうなるよ」
その一方で、「大失敗」がフェラーリにとって大きな原動力となるかもしれないと考える者もいる。ロータスの控えドライバーを務めるダビデ・バルセッキは雑誌『Panorama(パノラマ)』に次のように語った。
「すべてのチームはフェラーリのような地位につきたいと願っている」
「常に完ぺきにはいかないかもしれないけれど、きっと、彼らはいつもチーム別タイトルを狙うのに十分なポイントをマラネロに持ち帰ると思うよ」
「そして、それこそが最終的に一番大切なことなんだ」