2014年にレッドブル移籍が決まっているダニエル・リカルド(トロロッソ)が、チームから公平にチャンスを与えられるはずだと語った。
レッドブルは、2人のドライバーにまったく同じ装備と平等なサポートを約束しているが、チャンピオン経験者のキミ・ライコネン(ロータス)ではなく若手のリカルドが選ばれたのは、今年も4回目となるタイトルに近づいているセバスチャン・ベッテルを優遇したいからではないかと見る者もいる。
24歳のリカルドは、レッドブル移籍について「ワクワクしている」と話しているが、少し「緊張」もしていると認めている。
「それに興味もある」
「トップチームで自分がどれだけ速くなれるか知りたい」というリカルドの言葉をスペインの『EFE通信』が伝えている。
リカルドは、レッドブルでベッテルに挑戦することをサーフィンで「大きな波」に乗るようなものだと語る。
「確かにそうだ」とリカルド。「すごく大きな波だね」
「でも、これまで手にした中で一番素晴らしいチャンスでもある。自分が本当に世界で最強なのか、少なくとも最強のドライバーのひとりなのかどうかを見極めたい」
「それに、最強の者と競い合うほど素晴らしい挑戦はないよ。力一杯努力するつもりだ」
「彼と同じか、上回れたら、うれしいね。もし打ちのめされても、少なくともトライしたんだ」
「自分の力を信じている。でも、自分自身をセブ(ベッテルの愛称)と比べてみれば、確実に分かるはずだ」
しかし、リカルドがベッテルに挑むのを、レッドブルは本当に許すだろうか。グランプリ優勝や、F1タイトルを目指して自由に走らせるだろうか。
「もちろん」とリカルドは答えている。
「そう言われたよ。もし僕が速ければ、優勝できる、チームが僕を止めることはない、ってね」