日産は、9月10日(火)に開幕した第65回フランクフルト・モーターショー(一般公開は14日から)において、新型「エクストレイル」を世界初公開した。
【写真】日産「エクストレイル」(全30枚)
新型「エクストレイル」は、日産・ルノーアライアンスが新たに共同開発したコモン・モジュール・ファミリー(CMF)のプラットフォーム・アーキテクチャーをベースとした初めてのモデルであり、今後の日産のグローバル成長戦略を支えるモデルのひとつとなるものだ。
デザイン面では、クロスオーバーらしいモダンでスタイリッシュなボディラインと、SUVらしい力強さの融合により、プレミアム感とダイナミックさを両立。グリルからエンジンフードへつながる「V-モーションシェイプ」や、ヘッドランプとリアコンビネーションランプの点灯時に現れる「ブーメランシェイプ」など日産ブランド車に共通したデザイン要素を用いることでボディー全体の存在感を際立たせている。
インテリアは、広く快適な空間に緻密に作りこまれた幾何学パターンを用いたフィニッシャーや、各所にクロームを配することによってプレミアム感とプロテクト感を表現。シアタースタイルのシートレイアウトを採用し、7人乗りも選択可能となるほか、従来モデルに対しホイールベースを延長し、フロントシートバックの形状を工夫したことで、ニースペースを広げ、セカンドシートの快適性も向上。
動力性能面では、これまで同様電子制御4輪駆動システム「オールモード4×4-i」を採用。さらに、車輪速をモニターし車体の上下の動きを推測することで車両の制御を行い快適な走行を提供する世界初の「アクティブ・ライド・コントロール」をはじめとする、快適で高い安全性を実現する電子制御システムが新たに搭載される。
また、テールゲートにプラスチックを採用するなどして軽量化を図るとともに、ドアミラーやエグゾーストを覆うリアパネル等の形状を工夫したことで、空力性能も大幅に向上。これに加えて摩擦抵抗を軽減した新しいエンジンの採用により、大型エンジン並の優れたパフォーマンスを発揮しながらも、小型車並の経済性と環境性能を実現している。
新型「エクストレイル」は、ヨーロッパでは2014年7月の発売を予定。その後米国で新型「ローグ」として発売されるのを始め、世界190か国での販売が予定されている。