フェラーリ、「458スペチアーレ」をフランクフルト・モーターショーで世界初公開

2013年09月11日(水)16:27 pm

フェラーリは、9月10日(火)に開幕した第65回フランクフルト・モーターショー(一般公開は14日から)において、これまでのV8エンジンのシリーズ集大成ともなる最新モデル「458スペチアーレ」を世界初公開した。

【写真】フェラーリ「458スペチアーレ」発表会(全12枚)

この「458スペチアーレ」は、新開発エンジンやアクティブ・エアロダイナミクス、サイドスリップ・アングル・コントロールなど数々の先進機能を搭載し、458クーペおよびスパイダーの頂点に立つフェラーリ史上最もエクスクルーシブな超高性能スポーツカーだ。

フェラーリの自然吸気V8エンジン中最高となる605PSを誇るエンジンは、F1チームと同じ装置とプロセスを用いてフェラーリ社内の鋳造施設で製造されたもの。また、フロントとリアにフェラーリが特許を持つモバイル・エアロダイナミクス・ソリューションを採用。これによって、ダウンフォースが必要となるコーナリング時と、ドラッグを最小に抑えなければならない高速直進時において、前後のエアロダイナミクス設定を可変とすることを実現。ダウンフォース(CI値)は0.53と非常に高い数値を誇るものの、このアクティブ・エアロダイナミクス機能によってCD値もわずか0.35に抑えられた。

また、「458スペチアーレ」には世界初の技術となるサイドスリップ・アングル・コントロール(SSC)も搭載。ヨー角、操舵角、速度をデータ処理して横方向の加速度を算出する新しいアルゴリズムによって、瞬時に車のサイドスリップ角を計算し、基準データと比較。このデータを基に、F1-Trac(トラクション・コントロール)とE-Diff(電子デファレンシャル)を総合的にコントロールし、スムーズかつ制御可能なパワー・オーバーステアを実現。

こうした革新的技術を装備しながらも車輌重量はわずか1,290kgに抑えられ、パワーウェイトレシオは2.13kg/PSを誇る。この優れたパワーウェイトレシオにより0-100km/h加速はわずか3.0秒という圧倒的な数値を達成している。

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