来季ザウバーでF1デビューすることが濃厚になっている18歳のセルゲイ・シロトキン。しかし、シロトキンのチームメート候補には、さまざまな名前が挙がっている。
『Blick(ブリック)』は、ザウバーのエースドライバーで、フェラーリとロータスの来季ドライバー候補に挙げられているニコ・ヒュルケンベルグがシロトキンのチームメートになることはまずないだろうと報じた。
これにより、ザウバーのメインスポンサーであるメキシコの通信会社テルメックスの支援を受けるエステバン・グティエレス(ザウバー)が、来季もチームに残留する可能性が一気に高まったように見受けられる。
ザウバーのチーム代表カルテンボーンは、「それとこれとは関係ない」と強調する。シロトキンには「経験豊富なチームメートが理想」であるとカルテンボーンは語った。
「とは言っても、わたしたちは過去にもこのような状況を経験している。当時は経験の浅いドライバー同士だったけど、うまくいった」とカルテンボーンは付け加えた。
しかし、ザウバーは間もなくフェラーリと2014年のエンジン契約の締結を控えている。フェラーリは現在、同チームのドライバー育成プログラムに所属するジュール・ビアンキ(マルシャ)のために中堅チームのシートを探しており、さらには、フェラーリのレースドライバーであるフェリペ・マッサも、移籍市場に名前が挙がっている。
「フェラーリがわたしたちのドライバー決定に影響を及ぼすことはないし、2人目のロシア人ドライバーを獲得する義務もわたしたちにはない」とカルテンボーンは強調する。
唯一わかっているのは、その能力を高く評価されながら、すでにザウバーを離脱した同チームのリザーブドライバー、ロビン・フラインスに来季のシートはないことだけであろう。
フラインスを手放さざるを得なかったのは、資金の問題であったことをカルテンボーンは認めた。チームが財政難であることに加えて、フラインスには支援を見込める大手スポンサーが不在だった。
「不運なことに、これがF1の現状を表しているの」とカルテンボーンは残念そうに述べた。
「彼にはあれほどの才能がありながら、マネジメント側はスポンサーを見つけることができなかった。彼が求めるものを与えられないのであれば、ドライバーとしてチームにとどめるのは意味が無い」とカルテンボーンは話した。