F1第12戦イタリアGPでレッドブルのセバスチャン・ベッテルが優勝し、ライバルたちもベッテルが4度目のタイトルに近づいていることを認めた。
ベッテルが今季6勝目を挙げたことで、2位フィニッシュしてベッテルに一番ポイントの近いフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)でさえ、その差は53ポイントに広がった。
これは、残り7戦すべてでアロンソが優勝したとしても、ベッテルがすべて2位だった場合、ブラジルでの最終戦後にタイトルがベッテルのものになることを意味する。
「チャンピオン争いについては現実的になる必要があると思う。とても大きな差がある」とアロンソはレース後に話している。
「十分な数のレースがないし、おそらく今は速さも足りない」
「運が必要だ。セバスチャンが何度かリタイアするとかそういったことが、チャンピオンになるためには必要だ」
ランキングで3位のルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、アロンソと28ポイント差だ。レース直後にハミルトンは、「チャンピオン争いはこれで終わりだ」と話した。
その後、着替えてチームのミーティングを終えたハミルトンは、まだあきらめていないと態度を変えている。
しかし、メルセデスのモータースポーツ責任者トト・ヴォルフは、ドイツの記者らに対し、タイトルを目指し続けることは「現実的でない」と話した。
すでに濃厚と見られている自身の4連覇についてベッテル本人は、まだ慎重な姿勢を変えていない。
「予想は好きじゃない。好きなのは事実だ。事実としては、計算上たくさんのシナリオがまだあり得る」とベッテルはF1公式サイトに話している。