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F1第12戦イタリアGPレースレポート

2013年09月08日(日)23:04 pm

2013年F1第12戦イタリアGPが9月8日(日)、モンツァ・サーキット(1周/5.793km)で3日目を迎え、現地時間14時(日本時間21時)から行われた決勝で、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が優勝した。

【結果】F1第12戦イタリアGP決勝、優勝者のタイム、2位以下はギャップ、周回数、ピットストップ回数

出走はいつものように22台。7日(土)の予選Q2でルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)の前を走っていたエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)は、ハミルトンのアタックを邪魔したと判断され、本来の14番手から3グリッド後退のペナルティーを下されている。

スタート30分前にピットのゲートがオープン。路面コンディションはセミ・ウエットながら、乾き傾向だ。各車、雨用のインターミディエイトを履いて下見走行に出て行く。観客席はどこも満員。熱狂的フェラーリファン、ティフォシの期待がフェラーリにのしかかる。フェリペ・マッサ2列め4番手、フェルナンド・アロンソは3列め5番手だ。

セッション開始時の天候は曇り。気温25℃。路面温度は29℃。日本時間21時、1列目を独占したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)、マーク・ウェバー(レッドブル)から順にフォーメーションラップへ出て行く。大多数がミディアム。キミ・ライコネン(ロータス)、ハミルトン、エステバン・グティエレス(ザウバー)はハードを装着している。

全車整列、信号が消えてスタート。マッサが好ダッシュ、第一シケインで2番手に浮上。以下ウェバー、アロンソの順。ところが後方で接触発生だ。15番手スタートのポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)がフロント部分に大きなダメージを負ってストップ、リタイア。タイヤをロックさせ、13番手スタートのロマン・グロージャン(ロータス)に追突した模様。この事故はレース後、審査委員会の審議対象になった。

1周目を終えてベッテル、マッサ、ウェバー、アロンソ、ヒュルケンベルグ、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、ダニエル・リカルド(トロロッソ)がトップ7。3周目、アロンソが第2シケインでウェバーを抜いて、3番手へ。トップのベッテルと2番手マッサの差は3秒1。

8周目、フェラーリのチームオーダー発動か、アロンソとマッサが順位を入れ替えた。アロンソはベッテルの追撃開始だ。これを見てとったレッドブルはベッテルに無線連絡、10周目に1分29秒008の最速ラップで逃げを図る。

トップはベッテル。2番手アロンソとの差は5秒8。以下3番手マッサ、4番手ウェバー、5番手ヒュルケンベルグ、6番手ロズベルグ、7番手リカルド、8番手セルジオ・ペレス(マクラーレン)、9番手ジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)、10番手バトン。

20周目、ベッテルとアロンソの差は6秒3に開く。3番手マッサと4番手ウェバーの差はわずかコンマ5秒。十分DRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)圏内である。以下5番手ヒュルケンベルグ、6番手ロズベルグ、7番手リカルド、8番手ペレス、9番手バトン、10番手はグロージャンだ。

24周目、トップのベッテルと4番手ウェバーが同時にピット。やはりミディアムからハードへ。ウェバーはアウトラップで激しくプッシュする。

28周目、暫定トップのアロンソがピットイン。ミディアムからハードへ。これでベッテルはトップに復帰だ。2番手アロンソ、3番手ウェバー、4番手マッサ、5番手には序盤にピットインしていたライコネンが浮上。以下6番手ヒュルケンベルグ、7番手ロズベルグ、8番手ハミルトン、9番手リカルド、10番手スーティルとなっている。ライコネンとハミルトンは2ストップだ。

35周目、トップのベッテルと2番手アロンソの差は10秒7。3番手ウェバーは、その後方1秒6。4番手マッサも同じ間隔でウェバーを追う。その後ろ、5番手ハミルトンのペースがすさまじい。1分27秒192のファステストを出しながら、みるみるマッサに接近する。ただし、チームからはピットインの指令が。

40周目、2番手アロンソと3番手ウェバーの差がコンマ5秒まで接近した。

41周目、ピットからウェバーへ無線連絡。「2速から3速にアップ時、ショートシフトせよ」との指令だ。ギアボックスに問題ありか。45周目、トップは依然ベッテル。2番手アロンソ。3番手ウェバーは相変わらずコンマ5秒後方。4番手マッサ、5番手ヒュルケンベルグ、6番手ロズベルグ、7番手リカルド、8番手グロージャン、9番手スーティル、10番手ペレス。

レースは残り2周。トップのベッテルと2番手アロンソの差は7秒8。3番手ウェバーはギアをいたわりながらの走行だ。

53周のレース、チェッカーが振られベッテル優勝。2位アロンソ、3位ウェバー、4位マッサ、5位健闘のヒュルケンベルグ、6位ロズベルグ、7位リカルド、8位グロージャン、9位ハミルトン、10位バトン。ライコネンは惜しくもポイント圏内に及ばず11位に終わった。

暫定ながらドライバーズ選手権でベッテル(222)とアロンソ(169)のポイント差は53に広がった。アロンソにとっては増々苦しい状況である。

2013年F1はヨーロッパ・ラウンドに別れを告げ、2週後、第13戦シンガポールGPを迎える。

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