キミ・ライコネン(ロータス)のフェラーリ復帰へ向けた話し合いが大詰めを迎えているとのうわさが過熱しているが、F1関係者たちは懐疑的な見方をしているようだ。
ライコネンはいま、フェラーリと契約するかいなかを迷っていると言われているが、過去に3度F1王者に輝いたジャッキー・ スチュワートはモンツァで「経営陣がキミをフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)と同じチームに迎え入れようとはしないだろう」と述べた。
「ひとつには、アロンソがそれを歓迎するとは思えないからだ」と付け加えた。
しかし、スチュワートはキミの現所属チームであるロータスのオーナー企業ジェニイ・キャピタルの顧問を務めているため、客観的に意見を述べているわけではないだろう。ロータスもライコネンに強く残留を求めている。
ところが、元フェラーリドライバーのルーベンス・バリチェロですら、アロンソとライコネンのコンビに疑問を投げかけている。
「継続性がとても重要な今、フェラーリがこのような変更を行うとは想像しがたい」と述べている。
バリチェロは、2014年から導入される、F1の大々的なルール変更について言及しているのかもしれない。しかし、アロンソとライコネンの組み合わせは、フェラーリが長いあいだ貫いてきた明確な「ナンバー1ドライバー主義」をくつがえす事態にもなりかねないとバリチェロは主張する。
「アロンソとライコネンにこのポリシーは適用できない」とブラジル紙『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』に語った。
元F1ドライバーのルチアーノ・ブルティもこの意見に同意しており、「キミがアロンソのいるフェラーリに行くとは思えない」とF1イタリアGPの開催地モンツァで述べた。
「すべては、フェリペ(マッサ/フェラーリ)のここ(F1イタリアGP/8日決勝)とシンガポール(9月22日決勝)での結果次第だと思う。F1では、直近の結果が最も大きな意味を持つからね」とブルティは話した。