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F1第12戦イタリアGP予選、詳細レポート

2013年09月07日(土)22:30 pm

2013年F1第12戦イタリアGPが9月7日(土)、モンツァ・サーキット(1周/5.793km)で2日目を迎え、現地時間14時(日本時間21時)から行われた予選で、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがポールポジションを獲得した。

【結果】F1 イタリアGP予選の結果、Q1、Q2、Q3のタイム、周回数

ここまでのフリー走行では、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が安定した速さを見せる中、46ポイント差でベッテルを追うフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)もフリー走行3回目では昨日よりもかなりタイムを短縮し、ベッテルに約コンマ3秒遅れの2番手につけてきた。ポールポジション争いもさることながら、トップのベッテルから13番手のエステバン・グティエレス(ザウバー)までが1秒以内にひしめきあう混戦模様となっており、予選がどのような展開となるのか予断を許さない状況だ。

セッション開始時の天候は晴れ。気温30℃。路面温度は42℃。予選Q1がスタート。Q1は20分間で戦われ、17番手から22番手のドライバーがここで予選を終える。セッション開始と同時に、ギアボックストラブルでフリー走行3回目をほとんど走ることができなかったニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)がハードタイヤでコースインしてゆく。ケータハムやマルシャ勢はいつものように最初からオプションのミディアムタイヤを装着している。

Q1残り5分。全車がタイムを出し終えた時点で、ノックアウトゾーンの17番手以下には、常連のケータハム、マルシャ勢に加えてザウバーのグティエレス、そしてエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)の名前が並んでいる。最後に、生き残りをかけた攻防が展開されるが、結局グティエレスとバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)がノックアウト。Q1で予選を終えた17番手から22番手は以下のとおり。

17番手グティエレス、18番手ボッタス、19番手ギド・ヴァン・デル・ガルデ(ケータハム)、20番手シャルル・ピック(ケータハム)、21番手ジュール・ビアンキ(マルシャ)、22番手マックス・チルトン(マルシャ)

Q1のトップ5は、ベッテル、ロズベルグ、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、ジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)、セルジオ・ペレス(マクラーレン)だった。

予選Q2は15分間の戦いになり、11番手から16番手がここで脱落する。セッション開始と同時にほとんどのクルマがミディアムタイヤを装着してコースへと向かう。まずはアロンソが1分24秒227を刻んでトップに立つ。ハミルトンが最終コーナーでコースオフし、グラベルに突っ込むもなんとか体勢を立て直してコースへ復帰している。

残り5分を切るところでレッドブル勢もコースへ姿を現した。マーク・ウェバーはわずかにアロンソのタイムに及ばなかったものの、ベッテルは唯一1分23秒台に入れ、楽々とトップに立つ。

残り1分を切り、Q3進出をかけた最後の戦いが始まる。チェッカーフラッグが振られ、全車懸命の走りでフィニッシュラインを越えてゆく。だがここで波乱が起きてしまった。ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグやトロロッソ勢がタイムを伸ばすいっぽうで、ロータス勢に加え、なんとハミルトンもトップ10に残ることができずに終わるという驚きの結果となる。Q2で予選を終えた11番手から16番手は以下の通り。

11番手ライコネン、12番手ハミルトン、13番手ロマン・グロージャン(ロータス)、14番手スーティル、15番手パストール・マルドナード(ウィリアムズ)、16番手ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)。

Q2のトップ5は、ベッテル、アロンソ、ウェバー、ダニエル・リカルド(トロロッソ)、ヒュルケンベルグだった。

予選Q3は10分間の戦いになり、ここでポールポジションが決まる。まずはロズベルグが先陣を切ってコースに現れる。フェラーリ勢はアロンソをマッサのスリップストリームに入れて引っ張る作戦を展開するため、2台がそろってコースへと向かってゆく。まずはウェバーが1分23秒990を刻んでトップに立つ。アロンソが1分24秒419で2番手に立つも、その直後にベッテルが1分23秒859を記録し、余裕でトップに躍り出た。来季レッドブルへの移籍が決まっているリカルドも4番手タイムを出す。

残り時間が2分を切り、各車とも最後のワンアタック勝負に出てゆく。フェラーリ勢はまた2台の編隊走行でアロンソのタイムアップを図るが、両車の間隔が開きすぎるという痛恨のミス。アロンソはマッサのタイムにも届かないという結果に終わってしまう。一方でヒュルケンベルグが脅威の走りを見せ、そのフェラーリ勢の前に出てレッドブル勢に続く3番手となった。

結局、絶対的な強さを見せたベッテルが今季4度目のポールポジションを獲得した。タイムは1分23秒755。ベッテルはイタリアGPで2年連続のポール獲得だ。以下、2番手ウェバー、3番手ヒュルケンベルグ、4番手マッサ、5番手アロンソ、6番手ロズベルグ、7番手リカルド、8番手ペレス、9番手ジェンソン・バトン(マクラーレン)、10番手ベルニュというQ3の結果となった。

2013年F1第12戦イタリアGP決勝は、明日8日(日)の日本時間21時にスタートする。

【写真】F1イタリアGP土曜日(全30枚)

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