レッドブルのセバスチャン・ベッテルは、来年のチームメートが若手のダニエル・リカルド(トロロッソ)に決まったことについて、だからといって自分が「ナンバー1」になるわけではないと語った。
26歳のベッテルは、この3年間チャンピオンを獲得し、今年も4連覇に向けてランキングトップを独走しているが、チームメートのマーク・ウェバーは、同等の待遇を強く求め続けてきた。
ウェバーが今年いっぱいでのF1引退を発表してから、その後任候補にはキミ・ライコネン(ロータス)も挙がっていたが、結局レッドブルは姉妹チームのトロロッソから24歳のリカルドを昇格させることを決めた。
このことから、チームは両ドライバーに平等のクルマと支援を約束しているものの、F1チャンピオンのベッテルに事実上の「ナンバー1」待遇を与えたいのではないかと見る者もいる。
しかしベッテルは、スペイン『Marca(マルカ)』紙のインタビューでこれを否定した。
「チームのリーダーシップについて話しても意味はないよ」
「どのチームにもドライバーが2人いて同じチャンスを持っている。でも結局、勝者は1人だけだ」
「“ナンバー1”とか“ナンバー2”というのは、今のF1ではもうかなり時代遅れなんじゃないかな」
レッドブルがウェバーの後任を選考している間、ベッテルは仲の良いライコネンと組みたいと公言していた。チームがリカルドを選んだことについて、ベッテルはどう思っているのだろうか。
「結局のところ、誰がチームメートでも関係ないよ」とベッテルは話す。
「大事なことは、チームがひとつになることだ。全員が同じ方向に力を合わせていけるようにね」