F1第12戦イタリアGPフリー走行2回目、詳細レポート
2013年F1第12戦イタリアGPが9月6日（金）、モンツァ・サーキット（1周／5.793km）で開幕。現地時間14時（日本時間21時）からフリー走行2回目が行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップになった。
【結果】F1第12戦イタリアGPフリー走行2回目、各ドライバーのタイム、タイム差など
セッション開始時の天候は晴れ。気温29℃、路面温度は43℃。屈指の高速サーキットとして知られるモンツァで金曜午後のフリー走行セッションが開始された。今回のドライタイヤは前戦ベルギーGP同様に4種類のコンパウンドのうち最も硬いハード（オレンジ）とミディアム（白）の組み合わせとなる。DRS（空気抵抗低減システム／可変リアウイング）ゾーンはメインストレートと、レズモのターン7からバリエンテ・アスカリへと続くストレート上の2か所に設けられる。
セッション序盤は、まずは定石通りに各チームともハードタイヤによるロングランプログラムを展開してゆく。
開始15分。おおかたのチームが1回目の走行プログラムを終え、ピットへと戻り始める。この時点でのトップは1分25秒038のセバスチャン・ベッテル（レッドブル）、2番手に約コンマ7秒遅れでニコ・ロズベルグ（メルセデスAMG）、3番手にそこからさらにコンマ7秒遅れでキミ・ライコネン（ロータス）が続いている。
開始約20分。KERS（運動エネルギー回生システム）のトラブルによりバッテリーの交換作業を行っていたため、それまで一度もコースに顔を出していなかったレッドブルのマーク・ウェバーもコースへと向かう。ウェバーは最初のタイムアタックで3番手タイムとなる1分25秒693を記録した。
この時点で2番手にはフェラーリのフェルナンド・アロンソが上がってきている。アロンソのクルマが受ける空気抵抗を減らすために、チームメートのフェリペ・マッサがアロンソを引っ張るようにしながらフェラーリが2台そろって走行する姿に、モンツァを埋めたティフォシたちの歓声が上がる。今年もフェラーリ勢は予選でこの作戦を展開してきそうだ。
開始30分。トップはベッテルで変わらず、2番手にウェバー、3番手にルイス・ハミルトン（メルセデスAMG）が上がってきている。このころからミディアムタイヤに履き替えるクルマが徐々に増えてきた。
開始35分。ミディアムタイヤを装着したベッテルが2回目のタイムアタックでハードタイヤでのタイムをコンマ6秒短縮する1分24秒453までタイムを上げてきた。だが、そのほかのドライバーはミディアムタイヤにうまく熱が入れられないのか、思ったほどにはタイムを伸ばすことができない。
セッションの折り返し点となる開始45分が経過。この時点でのトップ10は、ベッテルをトップに、ウェバー、ライコネン、アロンソ、ハミルトン、ロズベルグ、ジェンソン・バトン（マクラーレン）、セルジオ・ペレス（マクラーレン）、マッサという顔ぶれになっている。
その直後、ロマン・グロージャン（ロータス）がチームメートのライコネンと1000分の1秒まで同タイムの1分25秒116をマーク。先にタイムを出していたライコネンに次ぐ4番手に名前が刻まれる。ベッテルが頭ひとつ抜け出しているが、そこから約コンマ6秒遅れの2番手のウェバーから10番手のペレスまではコンマ5秒の中にひしめきあう接戦となっている。
残り30分。ほとんどのクルマが決勝を想定し、燃料を多めに搭載してのロングランに取り組んでいる。燃料の重量増加によるクルマのバランス変化のためか、ターン1やレズモの2つめのターン7、パラボリカと呼ばれるターン11などでバランスをくずし、大きくコースをはみ出してしまうクルマも多い。
残り15分。ほとんどのクルマがコース上に出てロングランを継続している。2台のクルマでミディアムとハードを履き分けてデータ収集を行っているチームも少なくない。ほとんどのクルマは自己ベストに比べ1周あたり3秒から4秒遅いペースで周回を重ねており、順位表上の名前に動きは見られない。マッサはギアボックスに問題が発生したようで、ここでピットに戻りマシンを降りている。
セッション終了。トップはベッテルの1分24秒453で変わらず。以下、2番手ウェバー（1分25秒076）、3番手ライコネン（1分25秒116）、4番手グロージャン（1分25秒116）、5番手アロンソ（1分25秒330）、6番手ハミルトン（1分25秒340）、7番手ロズベルグ（1分25秒367）、8番手マッサ（1分25秒519）、9番手バトン（1分25秒532）、10番手ペレス（1分25秒627）までがトップ10だった。
フリー走行3回目は、7日（土）の現地時間11時（日本時間18時）から行われる。
