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佐藤公哉、Auto GP最終ラウンドを前にランキング首位陥落

2013年09月05日(木)18:50 pm

ユーロノバからAuto GPに参戦する佐藤公哉が、先週末に行われた第7ラウンドの結果、ランキング首位の座を奪われた。ランキング首位とは11ポイント差の状態で最終ラウンドが行われるチェコへ向かうことになる。

F1が開催されたこともあるドニントンパークで行われた第7ラウンド。予選では、佐藤がセクター1で全体のベストタイムを記録するとライバルがコースアウトして赤旗が提示され、タイムアタックできなくなることが2回続くなど運に見放された。それでも佐藤は予選6番手に食い込んだ。

第1レースで6番手からスタートした佐藤は、ホイールスピンが多く加速が鈍り7番手で1コーナーへ。5周目終了時という早いタイミングでタイヤ交換義務を消化する作戦に出た佐藤はその後、トップ3よりも速いラップタイムで追撃。しかし、18周目に痛恨のコースアウトを喫し、グラベルにはまって動けなくなりリタイアとなった。

第2レースは14番手からスタートした佐藤だが、1周目の混戦の中で12番手まで浮上。4周目終了時点でタイヤ交換義務を消化すると、上位勢よりも速いタイムで追い上げていたが、7周目以降はタイトルを争うビットリオ・ギレッリ(スーパーノバ)の遅いペースに付き合うこととなり、最終的には5位でレースを終えた。

■佐藤公哉のコメント
「練習走行の出来は、ソフトタイヤを履いたときのアンダーステアに悩まされて55%くらいでした。予選はクルマの出来うんぬんではなく、単に運がなかったというか狙いすぎたというか、ちょうどタイヤが最も良い状態に達した周に赤旗が出てしまいました。1セット目の新品ミディアムタイヤのときも、セクター1でファステストを記録していたのに赤旗に邪魔されましたし、2セット目の新品ソフトタイヤのときも、セクター1でファステストを記録していたのに赤旗に邪魔されました」

「残り5分で再度アタックしましたが、すでにソフトタイヤはピークを過ぎていて、満足のゆくタイムは出せませんでした。クルマは練習走行のときよりもアンダーステアが消えましたし、セットアップの変更も狙いどおりだっただけに残念です」

「今週末、レースディスタンスにおいてのクルマの調子はすごく良かったと思います。実際に決勝レース1では、ファステストラップも取れました。決勝レース1のスタートは、ホイールスピンが多すぎて順位を落としました。それでも早めにタイヤ交換義務を消化して前後のラップで攻めれば順位を取り戻せると予想し、実際にそれを行ってなんなく成功しました」

「ピットストップ後のペースが速いのは、自分でも分かっていました。ただ、先を急がなくてはという状況だったので、かなり無理している感じはありました。タイヤ交換直後のカンパナ(セルヒオ・カンパナ/イビツァ・レーシング)とビソイユ(ロベール・ビソイユ/チーム・ギンザーニ)をたて続けに抜くまでは良かったのですが、彼らとの競り合いの中で汚れた路面を走った影響もあったのかもしれませんが、18周目の中速コーナーでコントロールを失い、グラベルベッドに捕まってコース復帰は叶いませんでした」

「最後尾スタートとなった決勝レース2は、ひとつでも順位を上げるため臨機応変に対応する作戦でした。スタートも決して良くはなく、それでも早めのタイヤ交換義務の消化で、ライバルのギレッリにすぐ追いつけました。ただ、ペースが遅くなっても絶対に前へは行かせないという走りに相手が徹していたので、抜くに抜けませんでした。こちらもこれ以上は傷口を広げられませんので、悔しいですがそのままの順位でも仕方ないと腹を決めました」

この第7ラウンド終了時点で、ランキングトップは191ポイントのギレッリ。2番手が180ポイントの佐藤、3番手が174ポイントのカンパナ、4番手が170ポイントの元F1ドライバー、ナレイン・カーティケヤン(スーパーノバ)。タイトル争いは、10月5日~6日に開催される最終大会チェコ・ブルノで決着する。

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