元トロロッソのレースドライバーで、現在はレッドブルのリザーブドライバーを務めながらF1復帰のチャンスをうかがってきたセバスチャン・ブエミは、2014年のキャリアも現在とほぼ変わらないだろうと認めた。
レッドブルは、ダニエル・リカルド(トロロッソ)と少なくとも3年契約を結んだとされ、レッドブルの姉妹チームであるトロロッソは来季、ジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)のチームメートに新人ドライバーのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタを起用するものと見られている。
つまり、もしブエミがF1へ復帰を果たしたいのであれば、レッドブル関係以外のチームで目指さざるを得ない状況になった。
ブエミは、ブラジルの『Totalrace(トータルレース)』に「門戸はまだ開かれている」と語った一方で、「財政状態もあり、今は復帰が非常に難しい状況である」とも述べている。
「チームが資金力(のあるドライバー)を求めている今、F1復帰は簡単なことではない」
ブエミはここ数年、F1開催中はレッドブルでリザーブドライバーを務め、それ以外のときはトヨタから世界耐久選手権(WEC)に出走してきた。
しかし、「僕の目標は、あくまでF1復帰」とブエミは断言する。
「でも、ここ(トヨタ)にいられることが、とてもうれしい」とも話す。伝統のル・マン24時間に今季、トヨタから参戦したブエミは、見事2位表彰台を獲得している。
「素晴らしいクルマだし、良い戦いができている。ここで成功をつかめるように、精一杯がんばっているところさ」
「ここトヨタでの状況にも、そしてレッドブルでの役割にも満足している。だから、もう1年この状態を続けるのも悪くないね」とブエミは語った。