ミシュランは、来年F1公式タイヤサプライヤーに復帰する可能性に備え、すでに一定の時間をかけてその準備を行ってきていたかもしれない。
F1第11戦ベルギーGPが開催されたスパ・フランコルシャンにおいて、来年はフランスのミシュランがF1に復帰し、現在単独のF1公式タイヤサプライヤーであるイタリアのピレリとのタイヤ戦争が起こることになるか、あるいは完全にピレリにとって代わって新たな単独F1公式タイヤサプライヤーとなるかもしれない、とのうわさが一段とその強さを増していた。
だが、モータースポーツの技術専門誌である『Racecar Engineering(レースカー・エンジニアリング)』は、ミシュランは少なくとも6月にはF1復帰のための準備を始めていたようだとしている。
記者のアンドリュー・コットンは次のように書いた。
「ル・マンのテスト日に、アウディが細めの(ミシュラン)タイヤを履いた4台目のクルマを走らせていた」
「つまり、ミシュランはすでにハイブリッド車用に実際にサーキットで走行させたデータを持っていることになる。LMP(ル・マン・シリーズのプロトタイプ・カテゴリー)よりも高いコーナリング・スピードと大きなダウンフォースへの対応が求められるものの、F1の要求に応えるタイヤを製造することも可能となっているはずだ」