グロージャン「表彰台が目標」
Q：モンツァでのレースは楽しみですか？
グロージャン：すごく楽しみだよ。昨シーズンは出走することが許されなかったレースだ。レーシングドライバーが望むのは、とにかくレースをすることだけ。だから、初めてコースを味わう金曜午前のフリー走行が待ちきれないよ。すごく歴史のあるサーキットだ。素晴らしい場所にある美しいサーキットで、あそこでレースをするのは、いつだって最高だよ。モンツァのストレートでごう音を立てて公園の中を走り抜けていくのは特別な感覚だ。それに、本当に情熱的なファンが大勢いる。でも正直言うと、楽しみにしているのはレースだけじゃないんだ。イタリア料理は最高だからね。滞在中に、レストランをいくつか回るつもりなんだ…。
Q：このサーキットの難しさは何でしょう？
グロージャン：デザイナーは、クルマが空気の中をなめらかに進むようにしなきゃならない。エンジニアは、ギアの設定について正しい決断をして、なめらかなクルマとエンジンパワーをストレートで最大限に生かせるようにすることが必要だ。クルマに乗っているドライバーは、年間で最高のスピードから減速する激しいブレーキングポイントがいくつかあるから、正確なブレーキングをするように気をつけなきゃ。でないと、コーナーでオーバーランしかねないからね。週末は、かなり何度も目にすると思うよ。
Q：ほかに気をつける点は？
グロージャン：時々かなり暑くなることもある。そうなるとタイヤにはきつい。僕たちのクルマはその点で有利みたいだから、それを願おう！ 縁石もかなり使う。スローモーションのカメラで見るとかっこいいんだろうけれど、クルマに乗っているとよく分かるよ！ とにかく、最高のコースだね。
Q：このサーキットにはどんな思い出がありますか？
グロージャン：前回モンツァでレースをしたときは、表彰台に上った。2011年のGP2シリーズだ。今年また表彰台に立てたら最高だと思わない？ もちろん、それが目標だよ。どうなるか見てみよう。
Q：スパ（ベルギーGP開催地）では、ライバルと違う戦略を取りましたね。モンツァでも似たやり方を取る可能性は？
グロージャン：スパでは、レース前半での位置を考えると、何か少し違うことをトライするしかなかった。ペースそのものが良くなかったからね。そのあと新しいタイヤにしたら、グリップが前よりずっと良くなったのを感じた。でも、時間を巻き戻すことが難しいのは分かっていたよ。僕たちは違うことを試した。でも、分からないものなんだ。レース中盤に雨が降っていたら、有利に立てるいい位置につけていたかもしれない。モンツァでは、フリー走行で走って、データを全部チェックするまで、どうするかは分からないだろうね。それから予選が終わればグリッドが分かるから、そこで戦略上の選択肢を決めるだろう。それでもまだ決定じゃない。レース中に対応しなきゃならないんだ。何が起きるか見てみるしかないね。
Q：ドライバーズランキング8位で、この数戦は、安定してポイントを獲得し続けています。これは明るい材料ですね。
グロージャン：そうだね。スパを終えて、3戦連続でポイント圏内だった。チャンピオン争いにとっていいことだよ。ドイツのように、速さもあってすべてがうまくいくレースもあれば、スパのように、それほど楽じゃないレースもある。だから、事態が少しやっかいな時もポイントを獲得しているのは、いいことだよ。モンツァもいい結果になるといいね。
