F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の次期会長選挙において、現会長であるジャン・トッドに対抗馬が出現することになりそうだ。
これに関する報道が初めて行われたのは7月。かつて前FIA会長のマックス・モズレーとともに緊密に働いていたデビッド・ウォードが、トッドの対抗馬として立候補することを「考えている」と語ったことが報じられた。
ウォードはこれまでFIAの下部組織であり、交通安全や環境などに関する国際慈善団体であるFIA基金の事務局長を12年にわたって務めていた。
だが、F1公式サイトは29日(木)、ウォードが今年12月に行われるFIAの会長選挙に出馬するために、その職を辞したと報じた。
56歳となるイギリス人のウォードは、声明の中で「慎重に検討した結果、立候補することを決断した」と述べている。
一方、F1公式サイトは、現会長のトッドは2期目の会長選に立候補するかどうかまだ明らかにしていないと報じている。
また、『Telegraph(テレグラフ)』のトム・キャリー記者によれば、「ほかに立候補する可能性がある者の名前はまだ誰もあがってきていない」という。